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相続した土地を売却した後の税金について

父親が亡くなった際、土地(畑が15カ所ほど)は母親、宅地と家屋は、当時住んでいた母親と長男が相続いたしました。子供は四人ですが、他の三人の子供は相続しませんでした。
その後母親が亡くなり、今回は建物・畑の相続の件で相談です。相続預貯金はほとんどありません。
相続人は子供四人です。長男は現在も家に一人で住んでいます。

相続する際、畑を兄弟で分けても、辺鄙な土地なので売れないだろうし、次男は結婚はせず都会に住んでおり、管理出来ないので畑はいらない、畑なら自分は相続放棄しても良い、現金なら欲しいと言います。長女・次女は結婚してまして、専業主婦で配偶者の扶養に入っています。
長女、次女ともに、畑が売却出来ても扶養から外れるのであれば困るので、畑を相続するのを悩みます。
ただ、相続の預貯金もほとんどなく、家屋と土地は長男が住んでいるので、その場所を相続するのも難しいと思っています。
相続するものがないので、結果 相続放棄しなければいけないのかと思っています。

例えば、長女・次女が畑を相続し、もし売却出来た際は、土地の所得が収入となり、扶養から外れ、健康保険料や住民税などが上がり、実質配偶者の手取りも減る事になるのでしょうか?
長女・次女も、次男同様 相続放棄をした場合、長男がすべてを相続することで、長男の税金はかなり上がるのでしょうか?

長男が畑をすべて相続した場合でも、畑は売却できるように努力をしようと思ってまして、もし売却出来た場合は、長男の収入にはなるのですが、売却した収入を、次男、長女、次女で分けるのは、贈与になり税金がかかるのでしょうか?
ちなみに長男は畑を売却するのは面倒なので、実質売却のために動くのは、長女・次女になります。

母が亡くなりすでに10年過ぎており、なかなか長男が相続を面倒がっていましたが、いつまでもこのままではいけないので、話を進めたいと思っています。
知識不足で、文章がまとまらず長文で申し訳ありません
宜しくお願いいたします。

税理士の回答

質問拝見しました。

まずは土地が売れる前提でお話を進めていきたいと思います。
いくらで売れるのかだいたいの目安はありますか?
”辺鄙な土地なので売れないだろう”と書いておられますので、もし売れた場合もそんなに高くないのではないでしょうか。

売却できた土地が高くない前提で、各税金ごとに話を区切りながら説明していきます。

一つ目:贈与税について
もしご長男が相続登記をして、畑を売却できた場合はご長男の所得税の申告になります。
売却代金をご兄弟でお分けになるのは、贈与税のお話となります。
贈与税については、暦年課税の非課税枠が各個人で110万円あります。
もし売却後の現金を兄弟それぞれに分けるとして、それぞれに110万円以内でしたら贈与税はかかりません。

二つ目:扶養について
所得が38万円(旦那様がサラリーマンの場合には、年収によって所得税の扶養が適用できる所得金額が変わるので確認が必要)以内なら扶養は外れません。
この所得計算ですが、もし4人で相続登記をするなら、売却金額も1/4にします。
これに取得原価や減価償却費、仲介手数料手数料などの実際にかかったもの×1/4を差し引きます。
これが所得です。
(詳しい計算の仕方はまた別のトピックをおたてになるか、国税庁のHPなどでご確認いただければと思います)
ですので、ご長男が相続により全部を取得し贈与をする場合には、所得税の扶養の話とは関係がなく贈与税の話となります。

三つ目:相続税について
お母さまが亡くなられて10年が経過しているとのことなので、相続税については時効が成立しております。
したがって本来でしたら下記の基礎控除を超えた分を相続税として払うべきでしたが、相続税については時効ですので払う必要がありません。

恐らく基礎控除は、
3,000万 + (600万×法定相続人の数(4人))= 5,400万円あると思います。

恐らくですが、税務署も預貯金や土地家屋の価格も把握しているので、お母さまの財産がこの金額を超えていないと思われます。
超えていたら税務調査などあるはずですので。

話は横道にそれますが、相続放棄できるのは被相続人が亡くなってから3ヶ月以内です。その3ヶ月の期間内に相続放棄などしなかった場合は、放棄はできず、すべての財産について相続したことになってしまいます。

ですので放棄という名目ではなく、ご兄弟の話し合いで遺産分割を行い、ご長男に全ての財産を相続登記させるのか、姉妹2人に相続登記させるのか、または4人で平等に分けて登記をするのかなど、選択することになるかと思います。

 次男の方は、畑なら不要であるが現金なら欲しい。
 長女・次女の方は、売却による所得により扶養から外れたくない。とのご希望のようですが、売却後、現金ができた時には、次男の方はどのようにお考えになるのでしょうか。

 相続財産が基礎控除以下である場合は、畑が売却できた場合の金額を査定したうえで、相続をどのようにするか決められた方が良いのかもしれません。

 不動産の売却の場合、譲渡所得の計算上、その相続した不動産の取得価額が不明の場合は、取得価額は売却価額の5%となり、95%部分が譲渡所得となります。(譲渡にかかる手数料は控除することはできます)
 
 また、均等に相続した場合、長女・次女の方が扶養から外れることになるか一度検討されることも必要と思います。
 なお、扶養から外れた場合は、1年間ですがご主人の所得税・住民税も増加することになります。
 そして、全て長男が相続し畑を売却した場合は、当該売却にかかる税金は、長男の方が負担することになります。(他の兄弟に譲渡代金を贈与するかは別になります。)

 それらも踏まえたうえ、相続人みなさんが納得の上「遺産分割協議書」を作成することをお勧めします。 

大森順子先生  米森まつ美先生

ご返答いただきまして ありがとうございました。
とても分かりやすい説明で、理解できました。
兄弟でよく話し合い、遺産分割を考えていきたいと思います。

本投稿は、2019年08月13日 10時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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