相続税対策のため、家族間で「事業資金の貸し借り」をしようと思います。アドバイスお願いいたします。
私(58才)名義の土地に、父(89才)名義の「トランクルーム事業」を計画しています。相続税対策を念頭に入れて、「建築費等の必要な資金」を私(58才)と母(82才)から父に貸し付ける計画です。父、母ともに高齢ですが両人とも「意思能力」に問題はありません。具体的なアドバイスお願いいたします。
①返済方法を「一括返済」として問題ありませんか?
②一括返済とした場合「返済期日」を長期(例えば父が亡くなっているであろう「30年後」)としてもOKなのか?
③一括返済で返済期日を長期とした場合、「全額未返済」で相続が発生し相続税の申告をすることになるが問題はありませんか?
④父が亡くなった時点で、母と私は「債権者=相続人」となりますが問題ありませんか?
上記アドバイスをお願いいたします。尚、問題がある場合は代替策を教えてほしいのですが。宜しくお願いいたします。
税理士の回答

まず、お父様が予定している親族からの借入について、何年も返済せずに数十年も先に一括返済するといった計画は、経済活動として不自然であり実際に相続が発生したときに債務控除すると、租税回避行為として否認されるリスクがあります。
返済の実態がなければ、贈与と認定される恐れもあり、かなりリスクとしては高いように思います。
なお、お父様の相続発生時に債権者=相続人となることは問題ありません。
ご家族にとってどのような相続対策をとるのがいいのかは、お父様はじめご家族のご状況を詳しくヒアリングし、時間をかけて相続税の試算やシミュレーション等した上で考えることなので、税理士事務所に行ってご相談されることをお勧めいたします。
本投稿は、2021年03月01日 06時20分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。