FANBOX等の支援サイトでの収入の種目について
本業漫画家です。
商業での収入とは別にFANBOX等の支援サイトでの収入が商業と同じぐらい(5万以上)あります。
fanboxで配信しているコンテンツは漫画です。
その場合FANBOXでの収入は原稿料として扱ってよろしいのでしょうか?
FANBOXさんのQ&Aでは漫画やイラストのコンテンツだと「原稿料」として扱うという回答がされています。
そうなると源泉徴収が発生する認識なのですがとくに口座への振込では引かれていないようです。
また、同じQ&Aで別の質問ではfanboxの支援金では源泉徴収税の対象外とも答えています。
そもそも原稿料として扱うのが間違いなのでしょうか?
もしその場合どのような種目で扱えばよろしいのでしょうか?
また、FANBOX等での支援金は変動所得として扱ってもよろしいのでしょうか?
ご回答宜しくお願い致します。
税理士の回答

土師弘之
「FANBOX」のサービスをみてみると、
クリエイターを「月額課金」で支援するためのもので、クリエイターが自由に金額を設定できるサービス
となっています。
これは、「支援金」ですので、どちらかというと「クラウドファンディング」のようなものだと考えられます。クラウドファンディングは基本的には「寄付」ですが、「リターン」(返礼品)がある場合には(購入型クラウドファンディングといいます)、税務上は「売買」として取り扱いことになっています。
したがって、FANBOXでは「月額掛金」を徴することによって、「コンテンツ」を発信するわけですから、購入型クラウドファンディングと同様なものと考えられます。
この結果、税務上では「原稿料」として取り扱うのが妥当だということになります。
なお、「月額掛金」を支払うのは一般消費者ですので(一般消費者は源泉徴収義務者とならない場合がほとんどです)、源泉徴収することは仕組上ないということになります。
また、原稿若しくは作曲の報酬に係る所得又は著作権の使用料に係る所得は「変動所得」として取り扱いますので、このFANBOXの収入も同様に取り扱うことができると考えられます。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
本投稿は、2022年06月20日 03時12分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。