年末調整においての給与所得以外の所得の合計額の書き方
給与所得者の基礎控除申告書を書いています。
給与所得のほかに事業所得があるのですが、収入から青色申告控除や経費を差し引いたざっくりとした所得を書けばいいのでしょうか?
まだ所得が確定してないので詳細に書けません。
税理士の回答

「給与所得者の基礎控除申告書」に記載する給与所得以外の所得の金額については、次のポイントを押さえて記入してください。
1. 記載する所得は「概算」でもOK
所得がまだ確定していない場合でも、見込みの金額で問題ありません。最終的な所得金額は確定申告で調整されるため、年末調整の段階ではざっくりとした計算で記載可能です。
2. 「所得」の考え方
事業所得の場合、以下のように計算した所得金額を記載します:
事業収入 必要経費 青色申告特別控除額 = 所得
経費や青色申告特別控除を差し引いた後の金額を記載します。
金額がまだ確定していなくても、前年の実績や今年の収支を基に大まかに算出した金額を記入してください。
3. 「所得金額が20万円以下」の場合
給与所得以外の所得が20万円以下の場合、確定申告が不要な場合もありますが、基礎控除申告書ではその所得を記載する必要があります。金額が小さい場合でも、正確な見込み額を書いておきましょう。
4. 記載例
たとえば、事業収入が300万円、経費が150万円、青色申告特別控除が55万円の場合:
300万円(収入) 150万円(経費) 55万円(青色申告特別控除) = 95万円(所得)
この場合、「事業所得:95万円」と記載します。
5. 「所得がマイナス」の場合
事業所得が赤字の場合でも「0円」として記載します。マイナスの金額は書きません。
もし記載に迷う場合は、現時点での最良の見込み額を書き、最終的に確定申告で修正すれば問題ありません。
簡潔で明快な回答ありがとうございます。とても助かりました。
本投稿は、2024年12月06日 16時29分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。