同人誌在庫と資料経費について
数年前から趣味として同人誌の製作・頒布を行っています。同人誌の価格設定は全部捌けたとしても赤字になるくらいの価格です。同人活動の収支が赤字になれば、確定申告・住民税の申告は必要ないと聞いて申告をしていないのですが、恥ずかしながら会場・書店委託を経ても在庫がいくらか余っていたりします。
しかし毎年その時々の絵柄や物語の傾向などの研究資料として、同人誌在庫の資産価値以上の額の他者の同人誌等を購入しています。
研究資料として購入した同人誌は経費として計算できると聞いたのですが、この経費の合計が自分の持つ同人誌在庫の資産価値以上であれば収支は赤字になる、と言えますでしょうか?
よろしければ、お知恵をお貸ししていただけたら幸いです。
税理士の回答

わかりません。
おっしゃるような在庫金額と経費の合計額との関係と、毎年の収支が赤字であるかどうかは全く関係がなく、そこからでは判断しようがないからです。
各年ごとに、
売上高ー売上原価ーその他経費
の金額を計算して、それが赤字になるかどうかを判断するしかありません。
すなわち
売上高:各年の同人誌の売上金額
売上原価:当該売れだ同人誌の冊数分だけの製造原価合計
その他経費:上記の各年の資料代など
を算出して、各年ごとに上記の計算式にあてはめて計算することになります。
唐澤様、ご返答ありがとうございます。
すみません、こちらが勘違いしている所があるみたいなので、質問させてください。
私は「同人誌の在庫分は経費にならない」と聞いて、「印刷費−売上額−残った在庫の額(単価×部数)」で算出された数字に「在庫の資産価値」と言えるものがあると思っていました。そこから更に経費を引いて赤字になるかどうかで考えていました。
しかし、そうではなく「売上額−売れた部数分の原価−経費」で赤字になれば良く、残った在庫の事はその計算に入らない、という事でしょうか?
すみません、よろしければお知恵をお貸しください。
すみません、私が勘違いしていた事がやっと理解できました。
「売上額−売れた部数分の原価−経費」で算出される数字がその年の収支で、棚卸しをして残された在庫分の売上原価は翌年に持ち越しされる。そして翌年はまた同じ様に収支を算出し、棚卸しをして残された在庫の売上原価はまた翌年に持ち越しされる。
この様な認識で大丈夫でしょうか?
理解が及ばなくてご迷惑をお掛けして申し訳ありませんが、お教えいただけると幸いです。

おおむねおっしゃる通りです。
売れ残った同人誌(商品)の製造原価は、売上原価に算入できず、次期以降に繰り越して売れたときに売上原価に算入していくことになります。
棚卸をして、在庫金額(売れ残った商品の製造原価)を把握するのは、売上原価を算出するのが主な目的であり、そのために棚卸表を作る、ということになります。
唐澤様、ありがとうございます。仰られたとおりに計算し直してみたところ、収支はやはり赤字になることが確認できました。
私のような不勉強な者にもわかりやすくお教えいただき、ありがとうございます。これからはもっとこの様な事について勉強したいと思います。
本投稿は、2023年01月07日 08時15分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。