資格取得の為のスクール代について
初めて相談させていただきます。
宜しくお願い致します!
【資格取得のためのスクール代】について質問です。
現在会社員ですが、一年以内に会社員をしながら副業開始、またはフリーランスへの転身を考えております。
いずれの場合も、事業内容の一つとして、ヨガを提供したいと考えております。ヨガを教えて収入を得るに当たって、ヨガのスクールに通い資格を取得予定です。
この場合、ヨガ資格取得のためのスクール代は、全額自己負担になりますでしょうか?それとも、必要経費や研修費として計上出来ますでしょうか?
尚、
・副業の場合
・フリーランスの場合
それぞれで異なりますでしょうか。
申告方法についてもご教示頂けますと大変助かります。
税理士の回答
ご回答します。
【1】副業・フリーランスの場合の違い
副業の場合、主たる収入の給与収入があるので、恐らく【雑所得】という所得区分になります。(副業収入が300万円を超えるなど、一定規模以上で要件を満たすと事業所得になります。)
フリーランスの場合、主たる収入がヨガの事業になると考えられますので、【事業所得】という区分になります。
事業所得は赤字の時に他の所得と通算できますが、雑所得はできません。
【2】必要経費の考え方
必要経費は、次の金額であると定義されています。
(1) 収入金額に対応する売上原価その他その総収入金額を得るために直接要した費用の額
(2) その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額
また、業務上の経費と生活費が混在している経費を「家事関連費」といい、この家事関連費のうち必要経費になるのは、取引の記録などに基づいて、業務遂行上直接必要であったことが明らかに区分できる場合のその区分できる金額に限られます。
開業準備として特別に支出した費用は、開業費として必要経費にすることができます。
これらのことから、ヨガ資格取得のためのスクール代は、開業準備の費用として、事業開始後の開業費とする可能性がありますが、単なる趣味の延長としての家事関連費と考えられる可能性があり、収入とのバランスを考えて判断する必要があると考えます。
極端に考えますと、年間50万円のヨガ収入を得るために、200万円のヨガスクールの開業費がかかっている場合、200万円のうち個人的な費用が含まれているのではないか、というような検討が必要になりますので、申告する際には専門家に相談し、検討をしていただくことをお勧めします。
ご参考にしてください。
土田様
早々にご返答頂き、ありがとうございます!
回答を受け、【副業】で検討したいと思います。(ヨガ提供の副業収入見込み:年間20万未満)
お手数をお掛けしますが、一点追加質問させて頂きたいです。
会社員をしながら副業の場合、雑所得になるとのことですが、例として以下の場合で確定申告はどのようになりますでしょうか?
【1】40万のスクール代がかかった場合で、ヨガでの収入が20~40万だった場合
→-20万~0円の為、特に確定申告は不要?
【2】40万のスクール代がかかった場合で、
ヨガでの収入が40~59万円だった場合
→+~19万の利益が出るが、所得が19万円までの為、確定申告は不要?
【3】40万のスクール代がかかった場合で、
ヨガでの収入が60万円超だった場合
→+20万円以上の利益(=所得)となる為、確定申告が必要?
不勉強で申し訳ないのですが、ご回答頂けますと嬉しいです。宜しくお願い致します。
ご回答します。
確定申告をしなければならない方は、下記の条件に合致する方です。
一方、合致しなければ確定申告は不要です。
(1)1ヵ所から給与収入があり、他の所得が年間20万円を超える場合
(2)2か所以上から給与収入があり、主たる給与以外の所得の年間合計が20万円を超える場合
(3)給与収入等の所得がない場合で、所得税が発生する場合
※他の条件については省略。
ここでいう【所得】とは【利益】と考えていただければよいです。
利益が20万円をこえると申告が必要です。
ご参考にしてください。
ご回答ありがとうございました!
大変勉強になりました。
本投稿は、2024年06月08日 06時03分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。