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1人オーナー企業の仕訳計上について

会社で経理の仕事をしている関係で、起業した友人からたまに質問があります。
以下のようなケースはどのような仕訳をすればよいのでしょうか?

1人オーナー企業です。
オーナー兼社長をA氏、会社をB社とします。

A氏の個人所有のマンションをB社に所有権移転しました。
会計上はB社がA氏からマンションを購入した仕訳を計上すればよいのでしょうか?
ただ、実際にはお金の流れはありません。

会計上お金が流れたとして
建物/現金預金 の仕訳を計上すればよいのでしょうか?

A氏は、B社のマンション購入資金として、A氏からB社へお金を貸し付けたことにして、毎月B社からA氏へ返済するような形をとりたいといっています。

実際にはお金の流れなないのですが、会計仕訳だけ計上してもよいのでしょうか?
(税務上どのようなリスクが出てくるのでしょうか?)

もしこのような仕訳はNGだとするとどのような仕訳を計上すればよいでしょうか?

宜しくお願い致します。

税理士の回答

東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。

会社の資産が増えたわけですから、帳簿に会社の資産が増えた事実を記入する必要があります。また、実際にお金は動いていないとのことなのですが、「A氏から、B社に貸し付けたことにして」との記載があることから、現在は、未払いですが、今後A氏へ支払っていく予定のようです。

B社の増加した資産は、マンションで、「建物」ではありますが、マンション購入の際は、借地権でない限り、土地も同時に購入することになります。
したがって、借方は、「建物」と「土地」、現在は未払なので、貸方は、未払金となります。現金預金としてしまうと、実際の現金預金と一致しなくなります。現金預金の動きがないのに、使用すると帳簿がおかしくなります。

また、土地と建物の分け方は、契約書で決めるか、固定資産税評価額で按分するのが普通です。さらに申し上げると、B社が消費税の課税事業者で、税抜経理なら、「仮払消費税」を使用します。

まとめると、
(借方)建物 xxx (貸方)未払金xxx
仮払消費税xxx
土地 xxx
となります。
以上よろしくお願い致します。

ありがとうございます。実際にお金の流れはないのですが次のようにしたいようです。
(数字は仮定です)
①A氏からB社へ貸付
 現金預金1000/借入金1000
②マンション購入
 建物500/現金預金1000
土地500/

こうすると現金預金の残高は相殺されてなくなるのですが、こういうのはよくないのでしょうか?

①は、実際に現金預金が動いていませんので、仕訳の必要がありません。
単純に、
建物500/未払金500
土地500/
として下さい

回答ありがとうございます。なんどもすみません。
実際にお金の流れは永久に生じないので、未払金500はずっと計上されたままになるのですが、それでもよいのでしょうか?

「毎月B社からA氏へ返済するような形をとりたい」とのことですので、分割で支払うおつもりではないでしょうか。分割払いなら、お金の流れが生じます。
なお、土地建物の所有権移転ということで、登記の必要がございます。売買契約書の作成、印紙貼付、も必須です。B社には不動産取得税が発生いたしますので、念のため申し添えます。

ありがとうございます。
ちなみに全くの無償で譲渡したとすると、A氏には売却益は発生せず、
B社は 固定資産/雑収入 で課税対象となるのでしょうか?

無償で譲渡した場合は、税法上の問題が生じます。
B社は、固定資産/受贈益となり、時価で課税されます。
A氏は、無償で譲渡(=寄付)したにも関わらず、時価で売却したことになり、課税されることになります。(時価の額にもよりますが)
したがって、あまり良い方法ではないと思われます。

ありがとうぎおざいました。なんども申し訳ございませんでした。

税法上の問題になる可能性がありますので、ご質問者様からA氏に、税理士にも確認してもらってほしい、と、お伝えしておいた方がよろしいかと存じます。
税法上の問題が生じた際に、A氏との間にトラブルを生じさせないとも限りませんので。

ありがとうございます。
やはり専門家の方に直接見てもらうのがよいですよね。

起業したご友人から質問されるということですが、今回のケースは、ちょっと聞いてみる、というレベルを超えていますので、ぜひ税理士にご相談ください。

本投稿は、2016年09月08日 23時16分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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