貸し倒れ引当金の計上について教えてください
不動産賃貸業として法人(合同会社)を運営して3期目の決算近づいてまいりました。過去2期にはそれぞれ賃貸物件を購入しており決算上の利益が出ておりませんが、今年度は物件購入が無くこのままでいくと法人税を支払う事になりそうです。サイト等を見ますとに賃料滞納に備えて「引当金」が計上できるようですが、可能なのでしょうか?可能な場合、どの程度の金額でどういう科目で入帳する必要がございますでしょうか?次年度に引当が不要であった場合の決算処理方法についてもお教えいただきたくお願いいたします。
現在の物件数はアパート2で16戸を賃貸しています。賃料収入は満室の場合は年間1000万の事業規模になります。
税理士の回答

不動産賃貸業でしたら、基本的に「未収」ではなく「前受」になると思います。
4月分家賃を3月に受け取っていれば前受、4月末時点で未入金の場合は未収となります。
未収の場合でも敷金や保証金を入居時に受け取っていれば、その金額を未収から差し引きした金額が実質的な債権になりますので、家賃の滞納が多くなければ、貸倒引当金は計上できないと思います。
期跨ぎの1ヶ月分を「前受」として想定家賃を全額前倒しで計上し、翌月予定とおり支払われた家賃は計上を行わないという事で経理上は何も行わないという事の理解でよろしいのでしょうか?翌月は何らかの計上がなされる必要がございますでしょうか?追加で恐縮ですが『よろしくお願いいたします。

会計処理を具体的に説明致します。
4月分家賃が3月に入金された場合、
借方:預金 貸方:前受金
4月に
借方:前受金 貸方:売上
という売上への振替処理をします。
4月分家賃が4月に入金になった場合
借方:預金 貸方:売上
前受金は計上せず、直接売上を計上します。
4月分家賃が4月末時点で入金にならない場合
借方:売掛金(未収入金) 貸方:売上
後日入金時に
借方:預金 貸方:売掛金(未収入金)
という処理をします。
本投稿は、2020年06月28日 13時04分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。