事業で必要なパソコンをローンで購入した場合の仕分けについて
事業で必要なパソコン(20万)をローンで購入しました。
月々1万ほどで銀行口座の引き落としというかたちで支払っており、ローンの手数料はありません。
2年以上の契約で、年をまたぎます。
この場合の仕分けがよく分からず....教えていただきたいです。
税理士の回答
回答します
購入時
器具及び備品 20万円 / 未払費用 20万円
摘要に「PC購入 支払は2年ローン」と記載すると内容が分かります。
支払時
未払費用 1万円 / 現預金 1万円
摘要に「〇年〇月購入 PC代金 ローン引き落とし」と記載します。
決算時
減価償却費 〇〇円 / 器具及び備品 ○○円
購入時の「支払い」は「未払費用」として負債に計上し、銀行引き落とし時に「未払費用」を減額します。
PCは10万円を超えていますので、一旦「資産」計上し耐用年数に応じた「減価償却」により費用化(経費)をしていきます。
早速のご回答ありがとうございます。
すみませんが、下記の決算時というのが分かりません。
決算時
減価償却費 〇〇円 / 器具及び備品 ○○円
決算時はどういった金額を計上すれば良いのでしょうか。
お手数ですが、詳しくご教示いただけますと幸いです。
回答します。
「決算時」というのは、法人であれば会社の決算月の決算処理の時、個人であれば年末時における決算処理の時を指します。
決算処理というのは、通常毎月行う仕訳の他に、損益(利益と費用)や貸借(資産や負債)の金額を確定するために行う仕訳などを指します。
個人であれば12月に(システムによっては、「13月」などのよう決算仕訳を別途入力するものもあります。)、請求を閉めた後の売上げを計上したり、棚卸を確認して「売上原価」を確定したりいたします。
その「決算処理」の一つに「減価償却」とい処理があります、少額な資産は購入時に「消耗品費」などのように費用に計上しますが、10万円を超えるものは、購入したときの費用とするのではなく、耐用年数に応じて減価償却(費)を計上することになります。
パソコンの耐用年数は、ザーバー以外の場合は5年となります。
(器具及び備品・事務用電気機器)
個人事業の場合は定額法・法人事業の場合は定率法が「法定」となります。
今回は個人事業として、2020年10月に購入したと仮定しますと次のような計算になります。
20万円 × 0.2(5年の償却率)×3/12(※)= 10,000円
※ 「3」は今年、事業の用に供した月数になります。
なお、確定申告書に添付する「青色決算書」等には、減価償却の計算をする様式がありますので、その様式に内容を記載する必要があります。
参考に国税庁hpから、「減価償却のしかた」の説明箇所を添付します。
「定額法と定率法によるの減価償却」https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2106.htm
お忙しい中、ご丁寧にご解説いただきありがとうございます。
以下、私なりに理解してみたのですが、認識があっているか確認させてください。
(例)個人事業主です。255,000円のPCを 2020年7月に金利なしローン2年(24回払い)で購入。(初回の口座引き落としは8月)した場合
購入時
器具及び備品 255,000円 / 未払費用 255,000円
支払時
未払費用 10,625円 / 現預金 10,625円
決算時
減価償却費 31,875円 / 器具及び備品 31,875円
→ 255000円 × 0.25 ÷ 12× 6 = 31,875
サーバー用というのが分からず、一般的なデスクトップPCなので4年(償却率を0.25)としました。
回数を6としたですが、引き落とし開始は8月からでしたので実際に2020年に払った回数は5回です。
6か5どちらでしょうか..。
また、もし減価償却費に小数点があれば切り上げという認識で合っていますでしょうか?
回答します
一般的なパソコンは「5年(0.2)」になります。
回数「6」というのはよくわかりません。
12×6 の 「6」のことを指すのであれば、「6」に入る数字は、今年使用した月数になります。(購入し使用を始めたのが7月ですか)
引き落としが今年5回であれば、「支払時」の今年の仕訳が5回することにになります。未払費用の減少は、「貸借」勘定のため「損益=収支」に影響は及ぼしません。
小数点以下は、切り捨てか四捨五入となります。最終的には「備忘価額」として1円残る形になり、PCを処分した時に「1円」を経費で落とします。(減価償却が終わる前の途中で処分した時は、その時の帳簿価額を費用に落とします)
ご回答ありがとうございます。
減価償却費を計算し直してみました。認識あっていますでしょうか。
255000円 × 0.2 ÷ 12× 6 = 25,500
12× 6の「6」は今年利用した月数(7月に購入したため)
支払い時の仕分けが5回(引き落とし回数月)、承知しました。
この例でいうと、最後の年の減価償却費が25,499で計上ということでしょうか。
回答します
ご理解のとおりとなります。
決算書・申告作成など大変でしょうが、今から準備され期限内申告をお願いいたします。少しでもお役に立てられ幸甚です。
お忙しい中ご回答ありがとうございます。
感謝申し上げます。
本投稿は、2021年01月25日 10時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







