賃貸人退去時の仕訳
マンションの賃貸人が1月11日に退去。
前年度末時点で、12月末の家賃100,000円の入金はなく、100,000円を未収賃貸料をとして計上。
預かり敷金残高は220,000円。
1月の日割り家賃35,484円と原状回復費61,600円を敷金から差し引いた残額122,916円を預金口座から返却送金。
この場合の仕訳はどうなりますか?
税理士の回答

新木淳彦
こんにちは。
仕訳は次のとおりとなります。
借方 / 貸方
預り敷金 220,000円 現金預金 122,916円 返金
家賃収入 35,484円 日割家賃
修繕費 61,600円 原状回復費
未収家賃 100,000円 家賃収入 100,000円 退去者分
本来であったら、敷金から未収家賃分も相殺し、22,916円を返金すればよかったですね。
退去者の新住所が解ればそこに請求するべきですし、不明の場合は契約書の連帯保証人に請求を出してください。
ありがとうございます。だいぶすっきりしてきましたが、一点、疑問が残ります。
12月末に計上した未収家賃100,000円は実際には1月分だと思いますので、100,000-35,484=64,516円はむしろ未収家賃計上額の過多かと思ってました。計上額をマイナス修正せずに100,000円をまるごと家賃収入にしてよいのでしょうか。

新木淳彦
こんにちは。
大変失礼いたしました。
仰る通り本来入金となる12月末の家賃は1月分としてカウントするべきですから、仕訳は次のとおりとなります。
12月末は、仕訳しません。
1月に入っての仕訳は下記の通りです。
借方 貸方
預り敷金 220,000円退去分 / 家賃収入 35,484円日割計算
修繕費 61,600円原状回復費
現金預金 122,916円退去清算
なお、退去された部屋の原状回復費用は、実際には61,600円より余分にかかっていると思われます。その費用が資本的支出でない限り、修繕費として処理して下さい。
加えて家賃の清算も終了しておりますので、連帯保証人等への催促も必要ありません。
大変失礼しました。
本投稿は、2022年01月28日 14時52分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。