近隣の新築マンションキャンペーンの金券について
飲食店です。
近隣の新築マンション販売のキャンペーンでマンション販売会社が訪れた方に当店で使える金券をお渡ししているそうです。その発行した金券総額を事前に振込みいただきました。
①この事前振込の代金は前受金処理でよろしいでしょうか
②年度またぎをした場合、この前受金の残金は何かに振替が必要でしょうか?
③最終的にお客様が金券を利用されず、前受金が余っても返金の必要はないといわれております。金券の利用期限終了後残った前受金はどのようにしたらよいのでしょうか?雑収入処理でよいでしょうか?
あまりない初めてのことですので、ご教示いただけますと幸いです。
税理士の回答

以下、お答えいたします。
①「前受金」処理でも大丈夫ですし、「預り金」や任意の科目として「商品券」「金券」ないしは「前受金(金券)」「預り金(金券)」でも問題はないかと存じます。
管理用に把握しやすい勘定科目で差し支えなく存じます。
②年度またぎをした場合は、他の科目へ振り替える必要はなく、①で使用された負債科目のまま残高管理をされることで問題なく存じます。
③金券の利用期限終了後は、終了した日の属する会計年度に「雑収入」ではなく、「売上」として処理されるのがよろしいかと存じます。
少しでもご参考となれば幸いです。

佐藤和樹
【質問①】事前振込された金券代金は前受金処理でよいか?
→ はい、前受金として処理するのが適切です。
金券はまだサービスを提供していないため、収益ではなく負債として処理します。
お客様が金券を使用して来店したタイミングで売上計上します。
<仕訳例>
事前振込時:
普通預金/前受金 ×××円
金券使用時(来店):
前受金/売上 ×××円
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【質問②】年度をまたいだ場合、前受金の残高は振替が必要か?
→ いいえ、前受金はそのまま翌年度に繰り越して問題ありません。
負債科目として貸借対照表に残しておき、使用されたときに売上計上します。特別な振替処理は不要です。
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【質問③】金券の利用期限終了後に使われなかった分はどう処理するか?
→ 有効期限が切れ、かつ返金不要である場合は、残った前受金を「雑収入」として処理できます。
これは前受金としての債務が消滅したことによる収益認識です。
<仕訳例>
前受金/雑収入 ×××円
本投稿は、2025年07月01日 18時17分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。