コミッションサイトを利用した際の青色申告と白色申告での帳簿付けの違いについて
白色申告の記帳について、先日このようなやり取りを見かけました。
質問者さんは『私は白色申告をしようと思っています。帳簿の付け方で、売上金額(所得)の記載方法は「個々の取引相手とその売上金額を個別に計上」するのか「1ヶ月間の累計売上金額を纏めて計上(取引相手の名前やその売上金額は記載しない。まとめる。)」なのかどちらが正解なのか』という質問をしており、これに対して、税理士さんは個別に計上するのが基本であると回答されてました。
これを見て、私は青色申告の場合なら売掛金や預金のやり取りとして帳簿に個々の取引相手との計上を記帳することに納得しているのですが、調べていると白色申告の場合はお金の出入りがあった時に記帳するという意見が多く、実際に使っている弥生の白色申告アプリでは収入のところに売掛金の項目がありません。
コミッションサイトですと、例えば
①1月にAから1万円で依頼を受ける
②2月にBから5千円の依頼を受ける
③2月にCから6千円の依頼を受ける
④3月にAに納品をしたので手数料を引かれた8千円がskima内に入金される
⑤4月にBに納品をしたので手数料を引かれた3千円がskima内に入金される
⑥4月にskimaにAとBの依頼分出金申請をする
⑦4月に出金手数料を引かれた1万5百円が口座に入金される
という流れが起きるのですが、記帳はどのタイミングでどのようにすべきでしょうか?
青色なら①の時には「1月 Aさん 借方 1万円の売掛金 貸方 1万円の売上高」③の時には「4月 Aさん 借方 1万円の現金 貸方 1万円の売掛金」⑦の時には「4月 生活費として 借方 1万5百円の事業主貸 貸方 1万5百円の現金」といったように個々で記帳できると思うのですが、白色の場合は⑦の時に「4月 コミッションサイトより1万5百円の現金収入」で記帳するのかなと思っていましたが「4月 Aさんより8千円の現金収入」「4月 Bさんより3千円の現金収入」とそれぞれ記帳した方がより適切だったのでしょうか。
白色申告の場合、この例えの流れのいつ、どのように分けた記帳をすべきでしょうか?
長文で分かりにくい質問となってしまい申し訳ありません。回答よろしくお願いします。
税理士の回答

白色申告の場合であっても、入金があった時点で売上を計上するのではなく、サービス提供完了時に売上を計上するのが適当です。青色申告と基本変わりありません。
白色申告なので、損益だけ計上すればいいので、損益取引のみ記帳することになります。
1月にAさんからの仕事を完了した時点で売上を計上する。
④サイトの手数料2千円を計上する。
⑦出金手数料を計上する
といった感じになります。Bの場合も同様です。
回答ありがとうございます!
もう一つお聞きしたいのですが、仕事を完了・納品をした段階では私の手元ではなく、コミッションサイトに料金が振り込まれます。
コミッションサイトから銀行口座へのお金の移動は記帳しなくても大丈夫なのですか?これは資産の移動であり損益ではない、ということでしょうか?

①コミッションサイトに顧客からお金が振り込まれた場合は、会計上は、コミッションサイトと当該顧客との取引となるので、貴殿はなんら記帳する必要はありません。
②コミッションサイトから、貴殿の口座にお金を移動した場合、上記の⑦に該当すると思われますが、出金手数料がかかっているとのことで、当該出金手数料は経費となり、その出金手数料を雑費などとして記帳することになると思われます。
白色申告なので、銀行口座に振り込まれた金額全額を記帳する必要はありません。
最初に回答したとおり、仕事を完了し、納品した時点で売上を計上しているからです。
銀行口座にお金が振り込まれた時点で売上を計上する処理は、売上計上を遅らせている、と課税当局に判断されてしまいます。
本投稿は、2025年08月30日 21時04分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。