フリーランス 売上台帳 複式簿記の書き方
恐れ入ります。ライターをしております。複式簿記で売り上げ台帳のやり方について質問があります。
依頼発生日の台帳
1月2日・(借方)売掛金(貸方)売上高:金額1000円:Aメディア
1月31日・(借方)売掛金(貸方)売上高:金額120円:源泉徴収税??
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入金発生日の台帳
2月29日・(借方)普通預金(貸方)売掛金:金額1000円:1月原稿料回収
2月29日・(借方)事業主貸(貸方)売掛金:金額120円:源泉徴収税
①請求書発行(通常次月の頭)に消費税を加算、源泉徴収を減算したものを提出
②次の月(この例では2月末)支払の時点で消費税を含み源泉がマイナスになる状態
恐れ入ります。仕訳と売上台帳への記入の仕方をご指導ください。
税理士の回答

回答します
税込経理との前提で、かつ、少し前提条件の数字を変えさせて説明させていただきます。
前提 報酬金額10万円 + 消費税 1万円
源泉所得税額 10万円×10.21% =10,210円
請求書には
10万円 + 1万円 - 10,210円= 99,790円を振り込むように記載
【仕訳】
① 依頼発生時 仕訳なし
② 仕事の完了時(請求書発行時)
売掛金 11万円 /売上 11万円
③ 入金時
現預金 99,790円 / 売掛金 11万円
仮払金(※)10,210円 /
※ 勘定科目は「仮払税金」でも「事業主貸」でもかまいません。
なお、「仮払(税)金」で処理された時には、期末に
事業主貸 / 仮払(税)金 の仕訳をします。
源泉徴収された所得税額を正しく把握するための勘定になります。
源泉徴収された所得税額は、確定申告時の申告書の「源泉所得税額」欄に記載され、年税の納付額から控除され、源泉徴収された所得税が多い時は還付されますので、正しく年間で源泉徴収された所得税額を把握できるようにします。
【売上台帳】
売上台帳は、消費税込みで11万円を記載することになります。
丁寧に回答いただき大変感謝します。こちらのご説明ですと、日々の仕訳はなくてもよいということでしょうか?月別にクライアントごとに売り上げ台帳に計上するという感じでOKなのですね?

回答します
理想的なのが、「仕事をして請求権が生じた時に仕訳をする」ことになります。
しかし、月末など請求書を発行する時に仕訳を行っても特に問題はないと思います。
蛇足ですが
継続的に取引をしている会社様に対しては、仕事や納品の都度に請求書を発行せずに、締日を設けて請求することがあります。
(20日締めの25日払いとか、月末締め翌月払いなど)
このような時は、毎日売上にかかる仕訳をするのではなく、締日に合わせ、請求書を作成した時に計上することがあります。。
ただし注意すべきこととして、締日が月の途中の場合、数日間売上が翌月になりますので、期末(年末)の時は、締め後から期末までの売上高を個別に計算して「決算仕訳」等で
売掛金 /売上 の仕訳をおこし、売上の計上漏れを防ぎます。
この他にも、請求が遅くなった売上なども、計上漏れがないようにしないといけません。
これらの、締め後の売上に関しては、翌期(翌月)の処理を間違わないようにしないといけません。
例えば、締め後の売上が10で、翌月の通常の請求額(請求書の金額)が100とした時
期末の仕訳
売掛金 10/ 売上10 摘要に 「○○会社 締後売上」 とします。
翌年の仕訳では
1 翌月の請求時又は期首に
売上 10/ 売掛金10 摘要に「前期計上 ○○社 締後売上」
請求時に
売掛金 100 /売上 100 とする
2 翌月の請求時に、前年に計上した金額を控除した額で
売掛金 90 /売上 90 摘要に「請求額100 - 前年計上分売上10」
などの仕訳をして、二重に売上が計上されることを防ぎます。
参考にしてください。
大変丁寧にご説明いただきありがとうございました。

ベストアンサーをありがとうございます。
少しでもお役に立てましたら幸甚です。
現段階で2件の契約クライアントがあり、月末締めの次月20日と末払いに決まってますので、
2社分の請求書提出時点での仕訳と、入金時の仕訳で整理しようとおもいます。初心者で、非常に混乱しているところです。ご助言、ご指導ありがとうございました。

帳簿付けなど大変でしょうが頑張ってください。
本投稿は、2022年03月04日 08時25分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。