修正申告分の翌期期首の仕訳と、修正申告時の別表の社外流出の考え方について
合同会社の当期決算申告の準備中です。
前期の決算申告後、微細なミスで税務署の方にご指導いただき修正申告をしました。
当期は修正申告で提出した別表1の①の数字で始めてくださいと言われました。
その当期の期首での処理の方法について教えていただきたくご相談いたします。
1)その数字で始めるというのが、会計ソフトでできないため、今期の期首に仕訳をする必要があると思うのですが、その仕訳の方法をぜひ教えてください。
修正申告の内容は、こちらです。
別表4加算 法定福利費過大計上220円 処分は社外流出220円
2)決算月翌月払(当期初月)の役員報酬の内の預り金を、前期の帳簿で実際より55円多く預かり、未払費用に振替えている役員報酬を、
当期初月の社会保険の支払日に、実際の支払い金額で支払っているため、預り金が55円分余っています。
こちらも期首に振替の仕訳で調整してよろしいでしょうか。
前期決算時の全預り金を引いた未払費用(役員報酬の支払分)が9,945円とします。
期首に振替
預り金55 未払費用55
給与日
未払費用9945 現金10,000
未払費用55
(※役員報酬は現金払いです)
の処理でよろしいでしょうか。
※税務署の指導時にお伝えはしましたが、役員個人負担分のためか、説明が下手なせいか何も触れずに終わりました。私も突っ込んで確認するのを失念しました。
3)ここは別表5(1)-25欄の修正申告時の税務署指導についての質問なのですが、
25欄「繰越損益金」の①と②に関して、前期期首の「繰越利益剰余金」を記載し、③、④は、前期決算書の「繰越利益剰余金」を記載しています。この数字はいずれも修正前の申告時の数字と変わりません。
本来は、過剰計上した修正した金額分(220円)が、加算されるかと思ったのですが、変更を指導されなかったことから、「社外流出」というのが、220円が会社から出て行ったと考えるから、という理解でよろしいのでしょうか。
初心者のため文章ばかりが長くなり申し訳ございませんが、何卒ご教示いただけますと大変助かります。よろしくお願いいたします。
税理士の回答

修正申告では、決算については、いじることはありません。
税務署は、違う意味で言ったのでしょう。意図がつかめませんが。
当期初月の社会保険の支払日に、実際の支払い金額で支払っているため、預り金が55円分余っています。
こちらも期首に振替の仕訳で調整してよろしいでしょうか。
修正申告の4表の加算減算の仕訳を今期で行います。
今期の申告で、前期の加算減算のさかさまをします。
それだけです。
税務申告の5表の期末は、今期の申告書の期首に記載。
後は、繰越利益金などは、決算書と同じになります。
竹中先生
お盆期間にも関わらず早々にご回答いただき
誠にありがとうございました
自身の中での理解が遅く、お礼も遅くなってしまい失礼致しました。
1)につき、税務署のご指導通りに別表4で加算をしたものなので、先生のご教示通りさかさまで仕訳いたします
2)の預り金は相談しても税務署では別表の記載や修正申告への指導はされなかったので、税金に影響がなかったためスルーされる項目と捉え、期首の振替仕訳ではじめます。
3)は「社外流出」とは関係なく、決算書を変えないためという理由が分かりました。
おかげさまで期限内に今期の申告が迷いなくできます。ありがとうございました。

おかげさまで期限内に今期の申告が迷いなくできます。ありがとうございました。
無事できてよかったです。
本投稿は、2023年08月16日 17時51分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。