自治会の決算報告での予算超過の扱いについて
自治会の決算報告についてです。
予算に対して決算が超過した項目があります。決算報告では、実績として予算を超えた金額を決算金額として報告しましたが、会員から実際には予備費から充当したので、その項目の決算額は予算額のままとし、予備費に超過分を記載すべきでは?との意見をいただきました。
実績としての金額を記載すべきか、ご意見通りに記載すべきか、どうすれば良いでしょうか?
税理士の回答

土師弘之
「予備費」とは「予測しがたい支出に備えて計上するもの」ですが、今回の場合は、予測しがたい事象が生じたのではなく、予算を超過したため未使用の予備費を流用したもの(科目間流用)と思われます。
この場合は、予備費として使用したものではないため、実績として実際に使用した金額(予算を超えた金額)を決算額とすることになり、次のような決算書の記載をします。
なお、当初予算とは異なった使用を行ったため、総会で事後承認を受ける必要があります。(当初予算額の範囲内であるため、「補正予算」とする必要はなく、事後承認で足ります。)
※ある事業費が50予算を超過したためこれを予備費から流用した場合
予算 決算 残高
事業費 200 250 0
50
予備費 100 0 50
△ 50
「摘要」として流用の事実関係を記載する
本投稿は、2023年04月13日 16時26分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。