法人税等を前期二重計上した場合の今期仕訳手段について
未払法人税の修正仕分けについての質問となります。
前期に会計ソフトをfreee会計に移行し慌てて申告を行なったため、
未払法人税が、振替伝票で入力したものと、freee申告が自動で行なったものとで、二重計上になっており、今期の決算で気付いてしまった状況です。
今期の期首で、逆仕訳をして修正してみましたが、
「未払法人税」の残高は正しくなるものの、
「法人税等」の勘定科目は、マイナスとなってしまいます。
「法人税等」の勘定科目は、各会計期間ごとにリセットされることが
原因とのサポートからの回答がありました。
この様な場合、期首での修正仕訳をどのような勘定科目で
行うべきか、ご教示いただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願い致します。
税理士の回答
法人税等の科目がマイナスでも特に問題はないと思います。
ただし、それが気持ち悪いとなるのであれば、前期損益修正益という科目を使い、別表四で減算することで申告書も適正に出来ると思います。
また、別の方法としては前期で決算確定しているので、決算書は正しいのですが、「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」というものもあり、過去の決算書を遡って訂正することもできます。その際の税務上の取り扱いもあります。手間かかるのでオススメはしません。
参考1:企業会計基準委員会 会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準
https://www.asb.or.jp/jp/wp-content/uploads/kakosyusei_1-1.pdf
参考2:国税庁 法人が「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」を適用した場合の税務処理について
https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/hojin/111020/pdf/all.pdf
明確にして的確な回答ありがとうございます。大変助かりました。
本投稿は、2023年11月29日 20時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。