事業主貸の仕訳について
個人でデリバリーの配達をしています。青色申告をしています。
報酬が振り込まれた口座から個人の生活費に使うお金を100円引き出した場合の記帳は
事業主貸 100 / 普通預金 100
になると思いますが、期末に確定申告する際には
元入金 100 / 事業主貸 100
でよろしいでしょうか? また、何度か引き出していた際は、期末はそれらをすべて足し合わせた金額でよいですか? それともそれぞれをすべて記帳すべきですか? どうぞよろしくお願いいたします。
税理士の回答
期末の仕訳は必要ありません。事業主貸の残高を貸借対照表上、そのまま来年に繰り越すことになります。
下記の青色決算書のフォームの貸借対照表に、事業主貸・事業主借の勘定科目があることからも、それは明らかです。
青色決算書
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/yoshiki/01/shinkokusho/pdf/r03/10.pdf
来年の1月1日付で、上記で繰り越した事業主貸、事業主借の残高を、元入金に振り替え、精算することになります。
令和8年1月1日
(借方)元入金 ××× (貸方)事業主貸 ×××
(借方)事業主借 ××× (貸方)元入金 ×××
唐澤先生、ご丁寧にありがとうございます。ちょっと理解が悪くて申し訳ないのですが、事業主貸は資金から私的に使ったお金、逆に事業主借は私的なお金を資金に入れた場合、だったかと思います。
ということは、たとえばですが、
10月1日に私的に100円引き出した
11月1日に個人の財布から200円資金を出して業務用品を購入した
12月1日に私的に150円引き出した
という場合の仕訳は
10月1日
事業主貸 100 / 普通預金 100
11月1日
(仮に)消耗品費 200 / 事業主借 200
12月1日
事業主貸 150 / 普通預金 150
でいいですか? その後、年が変わって1月1日になった際に
元入金 250 / 事業主貸 250
事業主借 200 / 元入金 200
とすればいいということでしょうか。お忙しいところ恐れ入ります、よろしくお教えください。
事業主貸・事業主借の取引が上記すべてであれば、来年の1月1日付でおっしゃるように処理することになります。
期中におっしゃるように処理をしていくと、期中では、事業主貸・事業主借の残高がどんどん積みあがっていきます。
期末では残高が残りますが、それについては何もせず、12月31日の事業主貸・事業主借の残高をそのまま、次期に繰り越し、青色決算書の貸借対照表にも事業主貸・事業主借の残高をそのまま記載します。
翌期首になって、初めて、事業主貸・事業主借の前期末残高を全額を元入金に振り替えて、事業主貸・事業主借をゼロ円とし、精算します。
唐澤先生、ありがとうございました。かゆいところに手が届くような回答をいただき、感謝しています。
本投稿は、2025年11月21日 02時10分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







