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繰越利益余剰金の金額不明の年度がある場合

繰越利益余剰金に関して、年度ごとの利益が不明の年度がある場合、どう処理すればよいのでしょうか?
例えば、貸借対照表には役員借入金として処理するしかないのでしょうか?

税理士の回答

ちょっと、気になるので記載させてもらいます。
利益が不明な年があると言うことは、申告書を紛失したなどの理由でしょうか?
単純に考えると決算書があれば、利益は算出されるような気がします。
的外れな質問でしたら、申し訳ありません。

収支決算書を紛失した年度があって不明となりました

税務署に法人税の申告書を提出されているでしょうから、7期前までは閲覧できますよ。
閲覧の場合、法人の代表者本人が閲覧申請をしてもらうのが1番早いと思います。
行く前には税務署の管理運営部門に持参するもの等を確認の電話をしてもらってから、行った方がいいです。
古い分は、別の場所に保管されているケースが多いため、準備に何日間かかかる場合もあります。

前期まで作成義務のない貸借対照表など作成しておらず、本年度分から契約した税理士さんが作成した期首開始仕訳みせられた際、不明分は役員借入金として処理すると言われたのですが、不明分の処理に関して、他の方法はないのでしょうか?

「期首開始仕訳の貸借差額分について、繰越利益余剰金が不明なので、役員借入金として処理する」との説明でした。

「期首開始仕訳の貸借差額分について、繰越利益余剰金が不明なので、役員借入金として処理する」との説明でした。

基本的なことを考えると、設立して配当等を行なっていなければ、今までの損益の合計額が利益剰余金になるかと思います。
(例)
1期目
損益計算書
売上 100万円
仕入 50万円
経費 25万円
差引 当期利益 25万円

貸借対照表(上記取引は預金を使用したものとし、設立時の仕訳は
預金100万円/資本金は100万とする)
預金 125万円/資本100万円
/繰延利益剰余金25万円

2期目(上記条件と同じとする)
損益計算書
売上 100万円
仕入 50万円
経費 25万円
差引 当期利益 25万円

貸借対照表
預金 150万円 / 資本金 100万円
/ 繰越利益剰余金50万円

このように、継続されていきます。
結果的には、前期までの当期利益(損失)について配当等を行っていなければ、当期利益(損失)の合計額が繰越利益剰余金になるかと思われます。
しかし、今まで貸借対照表を作成しておらず、今年から作成するとなれば、やはり、完璧な貸借対照表を作成するのはなかなか難しいと考えられます。
最終的な調整は代表者勘定(代表者貸付金、代表者借入金)を使うしか無いと思います。
上記の仕訳は多分上手く表示されず、かなり見ずらいかと思われます。
不明な点があれば、再度質問をお願いします。

詳しいご回答、ありがとうございます。

本投稿は、2019年05月25日 09時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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