役員報酬をいくらにすれば良いか
役員報酬3,000万円、利益がマイナス90万円、役員借入金1,500万円です。
役員借入金を返済するため、役員報酬を減らそうと思っています。
いくらにすると良いですか?
税理士の回答
東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
ご質問者様が何を優先するか、で、役員報酬の設定は変わってきます。
まず、最低限の役員報酬は、手取り計算で=生活費の金額になります。現状の役員報酬を減らそうというお考えですので、
年間の生活費以上、年間3,000万円未満、ということになります。
次に会社の状況が問題になります。ここ何年かのの損益がマイナスであり、繰越欠損金が多額にある場合は、繰越欠損金の控除を優先し、役員報酬を減らすべきです。
そして、最後に何を優先するかを考えます。
1.個人の所得優先なら、例えば役員報酬を1割の300万円減らし、ゆっくりかけて借入金を返済します。
2.会社の利益優先なら、役員報酬を思い切って下げることになります。
3.個人、会社の税率を勘案して、決定するという方法が一般的ですが、会社の損益の見通しが不可欠になりますので、一概に申し上げることができません。
このほか、これから数十年事業を行うのであれば、検討事項は上記の点だけでよいのですが、近い将来に引退をお考えであったり、相続のことも考えているという状況であれば、株価対策や、退職金のことも検討しなければなりませんので、結論は変わってくるものと思われます。
以上、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
本投稿は、2016年10月03日 17時04分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。