退職給付引当金
当社は退職給付引当金を計上していますが、連続する赤字により毎月の給付費用の積み増しを辞めたいのです。
会計上、税務上どのような処理がありますか
BS引当金額3憶 PL給付費用2百万/月
税理士の回答

税務上は退職給付引当金の計上は認めていないので、積み増しを止めた分について、税務調整は特段無いと思います(昔は要支給額の50%損金算入なんて時代もありましたが)
一方の会計も、積まなければ何もありませんが、退職給付会計に基づき計上が必要なのに積まないということは粉飾と言われるかも知れません(税務上に限って言えば関係ないですね)
ご回答ありがとうございます。
すごく難しいです。税務上も会計上も特に問題はないと。
但し、会社が過去から引き当てを積んでいるのに、途中で・・例えば今期引当計上を辞めると当然PLはその分利益がでる。第三者からみればなぜ?となるわけですね。
コロナ禍でどこの会社も厳しい状態です。それを理由に今後は引当計上を辞め、退職者がでた場合は今積んでいるものから引き、その分は退職金科目で計上する。
この考えを通すのは難しいですかね

会計については、退職給付会計に基づくのが基本ではあるので、引当不足を承知で引き当てないというのは、会計的にわかりやすく言えば粉飾です(税務上は関係ないです)
ただし、上場会社でなければ、粉飾云々をどこまで気にするかは、主に金融機関向けと思います(銀行が許すなら問題ないとも)
一方、抜本的なところでは、確定給付から確定拠出に切り替えも検討だろうとは思います(従業員の皆さんの同意が必要ですが)
追記で
例えば退職金規定を支給額の80%までを引き当てると変更することは難しいですかね。
その差額はどうすんだ?って話になりますが・・・
会社としては、コロナ禍(社会情勢に応じ)を乗り切るために引当金を一時的に引き下げるという理屈になります。
いかかでしょうか

理解された上でのこととは思いますが、一般的な良い悪いをこの場で論じる意味は恐らくないと思います、
「誰向けに事情を話して理解を求める必要があるのか?」ということが大事かと、
例えば、税務(署)的には、会計上の引当金を取り崩しても、別表4上で益金不算入処理をしていれば問題は無いです、事情の説明も理解を求める必要もありません、
では、金融機関にはどうなんでしょう?、何も言わないで問題ないですか?(彼らもコロナ禍で大変なことは重々承知していると思います)
本投稿は、2020年11月26日 18時58分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。