現金出納帳が必要かどうか教えてください。
2020年1月に開業したフリーランス美容師で青色申告です。
現金出納帳の必要性の有無を明確にしたくて、投稿させて頂きました。
恐れ入りますがよろしくお願い致します。
昨年から約一年に渡って事業用の財布(現金)を作らずに活動していました。
事業用の銀行口座はもともと持っていたプライベート用の銀行口座を開業時に事業用としましたので、業務売上は売掛金として後日そちらに振り込まれる仕組みになっています。
ただそちらから下ろす時は、全て事業主貸で降ろしてプライベート資金にしプライベート用財布に入れ、事業に必要があればその都度プライベート用財布から事業主借として支払いを行なっていました。
この場合『現金』という勘定項目を一回も用いないので、そもそも現金出納帳に記帳できる内容もないので、これで1年間やり通した場合は現金出納帳の作成は不要と認識しておりますが、お間違いないでしょうか?
ちなみに認識内では、その他も含めて一切不正を犯しておりませんが、このままでは何か都合は悪いでしょうか?
また感覚値で構いませんが、お店を構えてないフリーランス美容師で、事業用の財布(現金)を作らないでやっていく事にどの様に思われますでしょうか?
現金出納帳を書く手間も省けるし、単純に本当に事業用の現金を用意する必要性を感じていません。
取引数もそれほど多くはないので、その都度事業主勘定でやりくりしていけるほどの事業なので自分としては事業用財布(現金)はいらないと思っています。
ただ税務士さんの視点からして、それは会計や税務の処理をしていく上で好ましくないとか危険性を感じるとか、逆に負い目を感じる必要性は全くないなど、アドバイスがございましたら是非参考に教えて頂きたいです。こちらは回答に責任を押し付けたり全て鵜呑みにする様な事はなく、誤解なく参考にさせて頂きたいと思います。
またもし、現金出納帳が必要で今からでも昨年分の帳簿の改正や作成が必要と言う事であれば、そちらも教えて頂けると幸いです。
長々と申し訳ございませんが、お力添え頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
税理士の回答
事業に必要な経営資源(カネのみならずヒト、モノ等)を適切に把握できないと事業運営に支障をきたしますし、適切な利益計算/所得計算も行えないため、「管理」を行っていく(または管理レベルを向上させていく)ことが必要なのだと思います。
つまり、事業に必要ではないもの(ご質問のケースでいうところの手許現金)についてまで、作成/管理が求められているわけではないと思います。
今回のケースでは、事業主様の財布で立替え、それを弁済することで、事業用の現金が存在しない形態をとることは何ら問題ないと思います。
実際、上場企業であっても手許現金を持たず、事業運営しているケースは数多ありますのでご安心ください。
留意点としては、事業主が事業用の現金支出を立て替えた替えた場合には、その現金支出時の証憑はしっかりと追跡できるように保管/管理しておくことが必要と思います。
ご返答頂きありがとうございます。
実例なども添えて頂き、自分にとってとても参考になる回答頂きました。
是非今後の参考へとさせて頂きます。
本投稿は、2021年01月28日 14時55分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。