繰越固定資産の償却について
個人事業主です。前年度以降に本来「消耗品」として仕訳すべき数万円以下の工具器具などを複数件「工具器具備品」で仕訳したため、今年度、有形固定資産として合計35万円ほど繰越されています。これを今年度償却(経費化)するにはどのような方法を取ればよいのでしょうか?
税理士の回答

原則的な処理は、更正の請求により前年度分の経費を増額して修正することが正当な処理です。便宜的方法として次の方法が考えられます。
(1)繰越した固定資産を一括償却資産として3年間で償却する方法
(2)固定資産のうち工具については2年の耐用年数で償却し残りの資産について(1)の一括償却資産として償却する方法
飯塚税理士様
早速のご回答、まことにありがとうございました。以下、関連でご教示いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします
便宜的方法の方ですが、(1),(2) いずれにしても今年度に固定資産に登録して処理(減価償却)するという理解でよろしいでしょうか。青色申告ですので、少額減価償却資産として処理してもよいわけでしょうか。つまり35万円だと30万未満の2件にすればよろしいでしょうか。

便宜的方法は本年度固定資産に一旦登録して処理するということです。前年度で固定資産として認識した経緯からすると1年で経費で処理することは難しいと思われます。少額資産とするには明確に分割ができる個々の資産がないといけません。
飯塚税理士様
この度は、ありがとうございました。
飯塚税理士様
ご提案戴きました一括償却の手続きをしようとしておりますが、過去の内容を調べたところ以下の問題があることがわかりました。どのように処置すれば良いでしょうか。
繰越した固定資産(工具器具備品)35万円ですが、2017年に購入した18万円のPCを2重に計上(2回記帳)するミスを犯していました。このうち正規の1回分(18万)は、すでに2017年に少額資産として即時償却しております。この架空の18万分の処理について教えて戴けませんでしょうか。よろしくお願いします。

再質問にお答えします。
結果として架空資産が計上されていることになりますので、早い時点で修正する必要があります。令和2年分の申告に間に合うならば次の仕訳を12/31に修正してください。
借方 事業主貸 18万円 貸方 工具器具備品 18万円
本投稿は、2021年02月01日 15時29分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。