役員報酬の支払いのミスに後から気づいた場合の会計上の処理と実際の預金の動きについて
昨年3月に従業員無しで法人を設立し、そのままこの3月に2期目に入った者です。
今になって役員報酬に関して計算のミスがあったことが発覚し、
今からどういった対処を実施すればいいかわからずにおります。
ミスに関して、具体的に記述します。
まず前提として、昨年度の5月に役員報酬を月20万と設定し、その5月から役員報酬の支給を始めております。
昨年の5月〜12月までの支払いに関して、
5・6月:
・実際のお金の動き:20万を振り込み、預かり金を差し引くことを忘れた。
・会計上での処理:預かり金を差し引いた金額での登録となっている。
7〜12月:
・実際のお金の動き:預かり金を差し引いたものの、差し引いた金額にミスがあった。本来の支給額よりも5万程度少ない金額を振り込んでいる。
・会計上での処理:適切な預かり金を差し引いた金額での登録となっている。
現状の整理
・会計上の数値よりも、実際に支払われた金額が30万円程度少ない状況になっている。
・収入額としては20万×8ヶ月=160万円、給与額としては105万円という処理となっている。
この場合、
・会計上での取引の登録はどのように修正するのが望ましいでしょうか。
・また、会計上の処理とずれが生じていたお金に関してはどのように処理する形となるでしょうか。
・加えて、年末調整での数値にミスがあったため、修正の申請が必要となるでしょうか
以上、ご回答いただけると幸いに存じます。
税理士の回答

①以下の様な処理になると思います。
1.5,6月
多く支払した分を未収金で処理。
2.7-12月
少ない分を未払金で処理。
②①の未収金と未払金を相殺した後の金額(30万円)を支払する。
③年末調整の金額に間違いがあれば、修正する。
迅速なご回答ありがとうございます。
年末調整の金額についてですが、国税庁のサイトを参照すると、
「年末調整を行う際に未払が残っている場合は、その未払となっている給与等の金額も年間の給与等の支払金額の総額に含めるとともに、その未払給与等に対応する所得税及び復興特別所得税の額も年間の所得税及び復興特別所得税の額の総額に含めたところで年末調整を行います。」
という形になっているかと思います。
これを踏まえると、年末調整の金額に間違いを確認する際には、
・給与収入金額に関しては160万円であることに変わりはないために修正の可能性は無い
・源泉徴収などの税額に関しての見直しが必要となり、控除額の再検討と給与所得の再検討が必要となる
という理解で良いでしょうか。

相談者様のご理解の通りになると思います。
本投稿は、2022年03月17日 10時20分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。