製造原価「出張旅費」の扱いについて
製品の製造原価を計算していますが「出張旅費」の扱いについて教えてください。
現在、出張旅費は間接経費とし、配布率を計算して各製品に賦課しています。
製品製造に直接関わる費用ではないので直接経費とはならず、直接賦課することのできない費用との認識をしています。
今後、出張旅費を直接製品に賦課し製造原価としたいとの意見があるのですが可能なのでしょうか?
直接賦課する経費は、外注費くらいであったように思っております。
製品製作前の客先打合せのための出張旅費、完成した製品を据え付けるために現地に向かう出張旅費等は、各製品に直接賦課できる製造原価として問題はないのでしょうか?
ご回答、よろしくお願いいたします。
税理士の回答

文面から判断する限り、、上記の出張旅費等は、直接経費として製品に直課するのはできないものと思われます。
上記の経費は、おっしゃるような直接製造作業に従事する作業員に対する外注費なのの経費ではないことから、直接経費とは言えず、また、各製品との対応関係が不明確であるかです。
ご回答いただきありがとうございます。
出張旅費は直課できない、との認識であっているようで安心しました。
文面に記載できていなかった事項もあり、もう少し教えていただけますでしょうか。
弊社は受注製造の会社です。
作業員が、1つの製品を製造するための打合せ出張旅費・完成した製品の据付出張旅費等は、
1製品ごとに分かるようになってはおります。その場合は、1つの製品ごとに直課でしょうか?
(製造に直接関わらない費用として間接経費との認識なのですが、その1製品に関わる作業員の
経費として直課でしょうか?)
ご回答くださった、作業員の直接従事する経費であると考えると直課すべき経費であったのかと
思いまして、、、。
現状、作業員の出張旅費は、社外研修用の旅費等もあるので、全てを間接経費で処理しております。
知識が不足しており度々申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

①完成した製品の据え付け費については、すでに完成した製品の据え付け費なので、製造原価に該当せず、販売費として処理するのが適当であると思われます。
②受注製作とのことなので、製品の仕様を決定するための打ち合わせの出張旅費などの費用は、製造直接費に該当し、おっしゃる通り製品に直課で問題ないと考えられます。
ご回答ありがとうございました。
①なのですが、受注生産した製品を据付に行くための「出張旅費」に関しての質問をさせていただきました。
据付にいく為の旅費は、直課しない、という処理で大丈夫でしょうか?
度々の質問で申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

当該据え付けに行くための出張旅費は、「販売費及び一般管理費」に含めて処理をするのが適当です。
当該出張旅費は、すでに完成した製品の据え付けのための出張旅費であり(完成していないものをお客様に据え付けることはあり得ない)、その出張旅費の発生時点で製品は完成していることから、「製造原価」に含めるのは適当ではなく(製品完成時点で製品原価は確定するので)、むしろ、販売活動の一環として発生している費用と考えられるからです。
したがって、「製造原価」にはならず「製造直接費」にも「製造間接費」にもならないため、「直課」か「配賦」という問題は生じない、と考えられます。
度々の質問でしたが、とても分かり易くご説明いただきありがとうございました。
本投稿は、2022年07月01日 09時23分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。