課税利上高の計算方法及び、消費税を納税する売上1,000万円の考え方
フリーランスエンジニアをしております。
課税売上高が1,000万円を超える場合、消費税の納税が必要となると思いますが、
この1,000万円の考え方ですが、税込でしょうか?税別でしょうか?
例)
月、税別75万円→ 年、税別900万(税込990万)→消費税納税の対象ではない。
月、税別80万円→年、税別960万(税込1056万)→消費税納税対象?
もし、税別80万円が課税対象の場合、変な話、
税別75万円のほうが手取りとしては多くなるのでしょうか?
また、売上の数え方ですが、その年に実際に振り込まれた金額を計算すれば良いでしょうか?
例)1月に、80万円案件に参画
・1月の報酬は2月(翌月15日と仮定)に振り込まれる。
→2月〜12月の11か月間に80万ずつ振り込まれているため、
80*11=880万(税別)と計算するのでしょうか?
もしくは、80万の報酬は1月からの契約なので、
1月分も振り込まれたと考え、
80*12=960万円(税別)と計算するのでしょうか?
税理士の回答

奥谷誠
質問者さまが、過去に消費税課税事業者でなかったものとして説明させて頂きます。
消費税の免税事業者であった期間に売上が1,000万円を超えた・・・とは、税込みの金額で判定します。
このため、例の下段にある税別月80万円の場合は、翌々課税期間の消費税申告が必要になります。
75万円の方が手取りが多くなるのでは・・・につきましては、、消費税の計算は売上にかかる仮受消費税から必要経費にかかる仮払消費税を差し引いて計算するのが原則的ですので、必要経費の多寡によって結果がかわるものとなります。
売上の数え方・・・につきましては、その契約が「1月からいくら払う」となっているのか、「2月から払う」となっているのかによります。
「1月に参画」となっていますので、1月分からの発生と読み取れますが・・・
このため、12月分が翌年1月に振り込まれるなどの場合、12月分なのであれば、12月分の売上とする必要があります。
例の場合、1月から12月まで税別80万円の売上があったとしますと
(80万円+8万円(消費税))×12ヶ月>1,000万円ですので、翌々年の消費税申告が必要です。
本投稿は、2022年01月26日 13時31分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。