退職金のもらい方
東京在住の60歳、今年3月末で定年退職します。退職金38百万円を全額一時金でもらう、または一時金50%、企業年金50%(給付利率2%)でもらうか迷っています。
税金(所得税、地方税)と社会保険料の支払いのみを考えた場合どちらが得でしょうか?
税理士の回答

藤本寛之
確認ですが、ご相談者様は会社に何年お勤めでしょうか。
同一会社で勤続年数38年です。

藤本寛之
勤続38年であれば、退職金を全額一時金でもらった場合、退職一時金に対して所得税が136万円、住民税が87万円がかかります。社会保険料の負担はありません。
(3800万円-退職所得控除2060万円)÷2=課税所得870万円
一方、一時金で50%を、企業年金で50%もらう場合、退職一時金に対しては所得税・住民税はかかりません。
(1900万円-退職所得控除2060万円)÷2=課税所得0万円
毎年支給される企業年金にかかる所得税・住民税はその他公的年金や所得の状況が分からないので計算はできませんが、負担額は少ないものと考えられます。
単純に所得税・住民税の負担だけを考えると、一時金50%・企業年金50%の方がその負担額は少なくなると思われます。当然ですが、いつまで生きるか分からない中、定年退職時に退職金を全額一時金でもらう人も相当数いらっしゃいます。
大変参考になりました。有難うございました。
本投稿は、2018年02月22日 21時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。