正社員として働きながら別の会社の仕事も請ける場合の契約について
今まで正社員で働いていましたが、もうすぐ働き方を変える予定です。
2つの企業を掛け持ちするのですが、1社は正社員として週4日、もう1社は週1日で働きます。
週1日の会社の方はまだ具体的な契約について話し合っていないのですが、コンサルタントとして数十万ほど支払ってもらえることは決まりました。この場合は、どのような契約方法があるのでしょうか?
会社を設立して仕事を請ければよいのか、フリーランスとして仕事を請ければよいのか、はたまた別の契約方法があるのか、よくわかっておりません。
正社員勤務をする企業からは、会社設立もフリーランスとして開業することも認めてもらえることになっています。
正社員勤務とは別に収入を得る場合に、必ずやっておく必要がある手続きについても知りたいです。
税理士の回答

契約方法に関しましては、週一の会社との契約が、「雇用契約」となるのか「委託契約」となるのかで別れてきます。
「雇用契約」は会社の指揮監督下に入り、一定の規律に従い「労働者」として労務を提供する場合をいいます。雇用契約の場合の収入は「給与」となります。
一方の「委託契約」の場合は会社の指揮監督下に入らず、事業主として独立して仕事を処理することになり、この場合の会社からの収入は「報酬」として受け取ることになります。
「雇用契約」(給与)の場合は個人で契約するしかなく、正社員勤務の会社からの給与と合算して確定申告することになります。
「委託契約」(報酬)の場合には個人で契約することも、会社を設立して会社として契約することも可能ですが、ご相談内容の規模ですとまだ法人化するほどではないかと思います。
個人で請ける場合には事業所得または雑所得として損益計算を行い、正社員勤務の会社からの給与と合算して確定申告することになります。
事業所得に関しては下記サイトをご参照ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1350.htm
個人の事業所得として請ける場合の手続きにつきましては、お住まいの所轄税務署に「個人事業の開業届出書」を提出することが必要です。また、税務上の特典を受けたい場合には一定水準の記帳処理を条件として「青色申告承認申請書」を提出することが必要です。
各々の手続き等につきましては下記サイトをご参照ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm
本投稿は、2015年05月23日 13時29分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。