新規事業を行う際
新しく事業を立ち上げる予定で、新規会社を設立するか既存会社の新規事業部として始めるか迷っています。
既存の会社は社員はおらずコンサルティングを主とした株式会社で、売上が大きくないので(零細企業)、
新規設立ではなく新規事業部の方が管理は楽かとは考えていますが、
新規事業は全く別ジャンルで大きく目標を掲げており、場合によっては事業出資を受ける可能性もあります。
この場合は新規会社を設立した方が良いのでしょうか?
また金融機関や行政から融資・補助金を受ける場合も、既存の会社よりも新規設立の方が良いのでしょうか?
税理士の回答

丸山昌仁
回答します。
融資などは新規事業の方が受けやすいと考えます。既存の会社だと過去2期分の決算資料の提示を求められます。
新規だと創業のための融資、資料も今後の事業計画、売上の見込みなどの資料で良いので受けやすいと考えます。
新設法人は実績も信用もありませんので融資は公庫の創業融資や保証協会の創業保証、補助金は創業補助金などに限定されます。
また、実質的に同一の経営下にある法人の場合、金融機関は二つの会社の財務内容や業績を合算して与信審査を行います。つまり、既存の会社の既往業績も見られるということです。
これらのことから、別会社を設立したところで一概に融資を受け易いとは言えません。
いずれにしても業績等の具体的な状況がわからないネット上の質問では、明確な回答は困難です。
以上は前職(銀行)で20年以上法人融資審査に従事していた経験上の回答です。
本投稿は、2022年03月20日 02時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。