現金出納帳がマイナスになってしまうことについて。
どうぞよろしくお願いいたします。
青色申告65万円控除で初めての確定申告を控えており、
記帳はやよいの青色申告オンラインを使用しています。
現金出納帳が期末に向かうごとにマイナスを示してしまうことについてご相談をしたいです。
●日々の細かい売り上げや経費は、月に1度まとめて振り込み/引き落としです
●期中現金主義をとり、口座に振り込まれた日に売上や経費を記帳しています
●売上が振り込まれた当日に現金を引き出し、経費や生活費にあてています。
引き出したお金は、その時点では明確に事業用・個人用(生活費用)にはわけておりません。
「事業用と個人用、2つまとめるとこのくらい必要だろう」と思える金額を一括で引き出しています。
●そして引き出した日(振り込まれた日と同日)に、引き出した金額を「事業主貸/普通預金」として記帳しています。
ここまでで何か間違いがあれば、ご指摘をお願いいたします。
さきほど現金出納帳を確認したのですが、
私の記帳の仕方では現金出納帳には現金が入ってきたことになっておらず、
日が経つにつれてどんどんマイナスを示していっています。
しかし、どこが間違っているのか?ここからどのように処理すればいいのか?がわかりません。
質問①
引き出した日に「事業主貸/普通預金 」として記帳したのち、
さらに同日に売上として、「事業主借/現金」と記帳すればよいのでしょうか?
これで引き出したお金が現金として入ってきたことになるのかな?と思うのですが…。
それとも、いま現在引き出した現金で払っている経費は、
「仕入れ代/現金」というふうに記帳しているのですが、
これを「仕入れ代/事業主借」に変更するのでしょうか。
しかしこれですと現金を使っているにも関わらず「現金」という勘定科目を使用しない事になりますが、よいものでしょうか?
質問②
今年が初めての確定申告なのですが、期首残高として、
事業開始前に口座にあった貯金額を記帳すべきでしょうか?
税務署の方に聞いたときには、
「今年事業を始めたのなら期首に残高はないから、記帳の必要はない」
と言っていたのですが、しかしそれですと、
「事業開始直後に仕入れなどに使ったお金はどこからわいてきたの?」
となる気がするのですが…。
こういう場合は期首残高とはまた違う科目で記帳するのでしょうか。
この際の記帳の仕方についてもご教授いただければ幸いです。
ご回答、どうぞよろしくお願いいたします。
税理士の回答
東京都中央区の税理士法人石川小林 小林拓未と申します。
まず、普通預金から引き出した場合、現金/普通預金、と仕訳して下さい。
そうしますと、現金が増え、預金が減ります。
現金で仕入れる場合は、仕入/現金、
生活費に現金を使用した場合、事業主貸/現金、として下さい。
事業に使用するため、普通預金を使用したのであれば、普通預金/元入金、
と仕訳して下さい。
これで、改善されると思います。確認してみて下さい。
以上よろしくお願い致します。
まず、普通預金から引き出した場合、現金/普通預金、と仕訳して下さい。
そうしますと、現金が増え、預金が減ります。
ありがとうございます、さっそくやってみたところ、現金が増え預金が減りました。
ただ、
生活費に現金を使用した場合、事業主貸/現金、として下さい。
生活費に使用した現金を記帳していないのですが、
この場合はどのようにすればよいでしょうか?
(以前、「生活費は事業と関係ないし何に使っても自由なので、記帳する必要はない」
と聞いたことがあり、それを信じてしまったのですが…)
引き出した現金のうち、いくらを経費に使ったかはわかりますので、
引き出した現金-経費で生活費を導き出せそうな気はしますが…。
今からできる対策はなにかあるでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
ご連絡ありがとうございます。
引き出した現金は、現金そのままか、経費か、生活費に分類されます。
現金そのままなら、仕訳なし
経費なら、例えば、仕入/現金
生活費なら、事業主貸/現金
いずれかになります。
したがって、ご質問の通り、経費以外を、事業主貸として修正してみて下さい。
ありがとうございます。
たとえば、
●5月10日に15万円を引き出した(現金/普通預金)
●次に引き出したのは6月10日だとする
●5月10日~6月10日の間に現金で使った経費を会計ソフトで調べて、経費は92890円だったとする
●150000円ー92890円=57110円が生活費とわかる
●5月10日の記帳を、「92890円 現金/普通預金。 57110円 事業主貸/現金」
へと修正する
という手順でよろしいでしょうか?
あと、昨日の夜に調べていたのですがこのような場合、
●売上が入金された時に、「事業主貸/普通預金」と仕訳してお金を引き出す
●引き出した現金から経費に使ったものを「仕入れ/事業主借」と仕訳する
●現金という勘定科目をまったく使用しないことになるが、会計上も税務上もまったく問題なし
という話も見かけたのですが、このやり方で現金出納帳を白紙で提出するのも本当にOKなのでしょうか?
ご連絡ありがとうございます。
手順は、ご質問の通りです。これで解決できるはずです。
また、お調べ頂いた方法でも、問題ないのかもしれませんが、大丈夫とは断言できませんので、先ほどの方法がよろしいかと存じます。
ありがとうございます。
実際に現金を使って経費を払っているのですから、
やはりきちんと現金で払った経費は記帳しておいたほうがいいですよね。
最後に、どうひとつだけお願いいたします。
昨日は現金のことばかりで頭がいっぱいだったのですが、
改めて考えてみますと、
①Aという口座に売上が振り込まれる。経費の一部もA口座から引き落とされている。
②A口座から現金を引き出す(経費・生活費両方合わせた額)
③その後、現金の1部をBという口座へ移しています。経費のうち、Bから引き落とされるものもあるため、経費引き落としのためにB口座に現金を入れます。
このような場合、いったん引き出した現金は「現金/普通口座」とするのは
教えていただいてわかったのですが、その現金をB口座へ移した場合はどうなるのでしょうか?
再び、「普通口座/現金」と、引き出したお金を口座に戻したように記帳してよいでしょうか。
なにかAとBふたつの口座を使っていることがわかるようにすべきでしょうか?
ご連絡ありがとうございます。
仕訳で申し上げますと、
現金を普通預金Aから引き出した場合、現金/普通預金A、
その現金を普通預金Bに入金した場合、普通預金B/現金、
となります。
普通預金Aと普通預金Bは、区別しておくとよろしいかと存じます。
ありがとうございます。
さっそくそのようにしてみます、本当に助かります。
たくさんのアドバイスをいただき、感謝します。
本投稿は、2018年01月23日 19時09分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。