住宅ローンで住居兼店舗を建てた場合の仕訳
個人事業主で青色申告をしております。
会計ソフトは、「やよい青色申告」を利用してます。
住居兼店舗を住宅ローンで建てました。
家事按分します。
減価償却の固定資産に建物として登録しました。(耐用年数22年)
合わせて、未払金として取得価格を仕訳したのですが、この住宅ローンの月々の引落は、個人用口座からです。
その場合、未払金での処理で大丈夫でしょうか?別の仕訳が必要でしょうか?
住宅ローンを組んだのも初めてで分からないので、どうぞ宜しくお願い致します。
税理士の回答

住宅ローン(店舗分)に関しては、未払金ではなく長期借入金で処理された方が良いと考えます。
建物の取得価額が住宅分と店舗分とに分けられている場合にはその比率でローンの金額や支払利息の金額を按分して処理することが望ましいと考えます。
ご回答ありがとうございます。
店舗分と住宅分は、分かれていないので仕分けの際に事業用分比率で按分いたします。
事業用口座ではなく、個人用口座からの毎月引落なのですが、未払金の部分を長期借入金に変更するのみで宜しいでしょうか?
急ぎなのでご回答いただく前に更にご質問して申し訳ございませんが、先程の件の補足で、住宅ローンの総額からは、建物の費用だけではなく銀行への保証料や解体費用など建物を建てるにあたってかかる費用を借りました。
税務署に以前聞いたところ、事業分のみ按分して計上できるのは、建物と水道引込費用とローンの利子(全て計上するのは事業分のみ)のみで、他(解体費用や保証料など)は計上できないとのことでした。
個人用口座に銀行から借入が入金され、そこから振込で各支払をしました。
建物と水道に関して、減価償却として決算書に記入しますが、仕訳の方法に悩んでいます。
毎月、個人用口座からローン返済していますが、ローンの総額は上記の計上できないものも含んだ金額です。
どのように仕訳を行うべきでしょうか?どうかご教授頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。

ご連絡ありがとうございます。
建物代と水道引込代に係るローンの金額を、自宅と店舗の床面積の割合で按分して、事業用の借入金を算定するのが合理的と思われます。
そして、毎月の返済に関しては、元金と支払利息の金額のうち事業用の割合に相当する金額を次のような仕訳で処理することになると考えます。
・長期借入金 ☓☓☓ 事業主借 ☓☓☓
・支払利息 ☓☓
ご回答下さり誠にありがとうございます。
・建物 ☓☓☓ 借入金 ☓☓☓ (建物総額)
・附属設備(水道) ☓☓☓ 借入金 ☓☓☓ (水道引込総額)
・減価償却費 ☓☓☓ 建物 ☓☓☓ (事業分)
・事業主貸 ☓☓☓ 建物 ☓☓☓ (家事分)
・減価償却費 ☓☓☓ 附属設備 ☓☓☓ (事業分)
・事業主貸 ☓☓☓ 附属設備 ☓☓☓ (家事分)
毎月の返済
・借入金 ☓☓☓ 事業主借 ☓☓☓ (1ヶ月分のローン返済総額)
・利子割引料 ☓☓☓ 事業主借 ☓☓☓ (事業分のみの利息)
という形で仕訳は大丈夫でしょうか?
疑問点は、
※一番最初の仕訳の借入金は総額にしてますが、こちら事業分のみの金額にした方が宜しいでしょうか?減価償却費では建物も水道も総額から按分して仕訳してるのでどちらが良いでしょうか?
減価償却は総額入れてから按分しているので貸借表で総額が表記され、事業分のみの借入金にすると貸借表上は問題ないでしょうか?
※個人口座から支払っておりますが、減価償却費の家事分は、事業主貸で宜しいでしょうか?
※借入金や減価償却費を総額にしてるので、毎月の返済額も総額にしましたが、こちらも事業分のみの金額にした方が宜しいでしょうか?
利息に関しては按分した金額にしましたが、利息も総額にして、決算でまとめて利息を按分しても良いのかな?とも思いましたが‥
たくさんご質問してしまい、申し訳ございませんが教えていただけますと幸いでございます。

ご連絡ありがとうございます。
事業所得の青色決算書(貸借対照表)に記載する場合、建物等を自宅分も含めた総額で計上するケースと、事業用部分のみの金額を計上するケースが考えられますが、青色決算書に記載する金額は基本的には事業に関するものになりますので、建物等の総額のうち事業用の部分が明らかにできる場合には、事業用の部分の金額を計上することが望ましいと思います。借入金に関しても同様に考えれば貸借が一致します。
その場合、減価償却費の計算も、事業用部分の金額を取得価額として計算することになり、期末(年末)の未償却残高と貸借対照表の金額が一致することになると思われます。
建物、水道、減価償却費、ローン返済額、全て最初に事業分のみを計算して、仕訳していくということですね。ありがとうございます。
今回より前に取得した固定資産は、全て今まで総額を入力し、そこから決算時に事業分と家事分を按分して計上しておりました。
今までの減価償却で今回と同じように個人用から支払ったものがあり、按分して減価償却しているものがあるのですが、先程ご質問させていただいた通りにはなりますが、家事分は事業主借ではなく事業主貸で大丈夫なのでしょうか?

ご連絡ありがとうございます。
既に事業用の資産をお持ちで申告もされていたのですね。
従来のものは今まで通りの方法を続けることで宜しいと思います。
物件で処理(考え方)が異なることになりますが、内容が正しければ問題はありません。
なお、家事分に関する支払いを事業の口座から行った場合には事業主貸になり、事業に関する支払いを個人の口座から行った場合には事業主借になります。
かしこまりました。ありがとうございます。資産の処理が異なることになりますが、教えていただいた通り行っていこうと思います。
過去に取得したもので仕訳を下記のようにしているものがあるのですが…
支払いは取得時に個人用資金から一括支払い済み、資産は総額で登録しています。
・減価償却費 ☓☓☓ 車両運搬具 ☓☓☓ (事業分)
・事業主貸 ☓☓☓ 車両運搬具 ☓☓☓ (家事分)
こちらは今も減価償却中なのですが、この場合はこちらの仕訳で問題ないのでしょうか?

はい、問題ありません。
車両に関しては建物のように取得価額を事業用と家事用を分けて計上することは難しいと思いますので、総額で計上して家事用の分を経費から除外する方法で宜しいと考えます。
かしこまりました。この場合でも「事業主貸」で大丈夫なのですね。
いろいろありがとうございます。大変助かりました。
本投稿は、2021年03月14日 13時35分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。