白色申告で事業区分が違う収入がある場合の確定申告について
白色申告ですが 昨年、事業区分が第1種と第3種の収入がありました。
「事業区分ごとに複数に分けて記入して申告して下さい」とこちらの相談で以前ご回答頂いたのですが、白色申告書は複数の事業を書き込むようにはなっていません。
ネットで調べますと、複数種の事業であってもまとめて合算して申告するようなことが書いてあったりするのですが、それでは第1種のほうの課税額が大きすぎて利益が無くなり、第3種のほうで出た利益まで削られるといったおかしなことになってしまいます。
正式にはどのように申告すれば良いのかお教え下さい。
税理士の回答

白色申告書といっていることから、所得税の確定申告のことを相談しているものと推察します。
(消費税の申告書には、青や白の申告区分はないため)
申告書は事業所得があるならB様式で1表、2表等必要な様式と収支内訳書を使うことになります。そして、収支内訳書は、農業が営業等かの2種類で、原則として複数の事業をやっていても合算して書きます。ただし、適宜、複数の収支内訳書を使っても構いません。
1種類又は複数の、やりやすい方で書けば大丈夫です。
消費税申告書は、必ず1通ですが、簡易課税を選択している場合、業種ごとの金額を書く欄がありますので、そこに業種ごとの金額を記入してください。
区分ごとに仕入税額控除を計算しますので、第1種が800万円、第3種が300万円だとしても、1種は90%、3種が70%として計算します。
もちろん、区分経理していなければ全部を3種として計算することになり必要以上の消費税を納めることになりますので、区分経理は必須です。
お忙しい中、ご回答下さり誠にありがとうございます!!
一つ質問ですが、
収支内訳書は、農業が営業等かの2種類で、原則として複数の事業をやっていても合算して書きます。ただし、適宜、複数の収支内訳書を使っても構いません。
ということですが、複数の収支内訳書を使うのは具体時にはどのような場合でしょうか?
(事業区分が違う収支別に分けるなど?)

既に説明したとおり、原則は1枚ですが、複数の方がやりやすかったら複数で構いません。特に理由は必要ありません。
一般的に、物品販売業と飲食業のように異なる事業なら、複数の方がやりやすく、物品販売業で事業者(第1種)、消費者(第2種)に別れる場合のように同じ事業なら1枚でしょう。仕入れや経費等が分けられないでしょうから。
何度もご回答ありがとうございます!!大変よく理解できました。
確定申告の電話相談センターが全くつながらず困っておりましたので非常に助かりました。
本投稿は、2021年01月26日 22時34分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。