中古の軽自動車 白色申告
小さな大家をやっており
軽自動車の10年落ち中古30-50万程度を
管理の足に買おうと思っています
この場合初回の購入費用はどのように扱えばいいでしょうか
一回の経費なら安めの車
数年にわけられれば高くても長く乗れるのを選びたいです
税理士の回答

回答します
中古車で10年落ちの場合、法定耐用年数(軽自動車は4年)の全部を経過していますので耐用年数は2年となります。
そこで、2年(24ヶ月)間で減価償却により経費に計上します。
例えば、購入した「月」にもよりますが、今年4月に40万円の車両を購入した時は次のような計算となります。
令和4年の減価償却費の計算
400,000円× 0.5(耐用年数2年の償却率)×9/12(令和4年は4月から9か月のため)= 150,000円 が減価償却費(経費)となります。
※ 未償却残高 400,000円-150,000=250,000円
令和5年の減価償却費の計算
400,000円× 0.5 = 200,000円 が減価償却費(経費)となります。
※ 未償却残高 250,000円 - 200,000円= 50,000円
令和6年は、上記の未償却残高から備忘価額1円を残し、49,999円を減価償却費(経費)で計算することになります。
以上参考にしてご都合の良いお車を購入してください。
ありがとうございます
こちらは白色申告の簡易的な帳簿としてつけていますがどのように取り扱えばよろしいでしょうか
仮に40万の現金を払うけどそれはそのまま経費ではなく、初年度15万、2年目20万を原価償却にあてる
そのような認識であっていますでしょうか

ご理解のような認識になります。
簡易帳簿には12月31日に、経費の欄に「減価償却費」の欄を設け記載して計上します。
なお、収支内訳書には、簡易帳簿から転記されると思いますが収支内訳書の二枚目の中ほどに「減価償却費の計算」という枠があります。
減価償却資産の名称 : 車両運搬具
取得年月 : 購入した年月(先の例であれば 4年4月)
取得価額と償却の基礎となる価格 : 購入価額( 〃 400,000円)
償却方法 : 定額
耐用年数 : 2年
償却率 : 0.5 など、
先ほどの計算式の内容をご記入ください。
なお、「摘要」欄には「中古取得」と記載してください
参考に国税庁HP掲載の収支内訳書を添付します。https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/yoshiki/01/shinkokusho/pdf/r03/07.pdf
わかりやすくありがとうございます
忘備残高の1円とはどのようなことでしょうか

「備忘残高(価額)」とは、すべてを償却してしまうと、その資産が帳簿上見えなくなります。そこで、「忘」れることなく「備」えるため、帳簿上残しておく残高(価額)をいいます。
白色申告の場合、「貸借対照表」は作成しませんが、「その資産がある」ことを残すために、「減価償却費の計算」の明細表に「未償却残高」として1円残すこと=備忘残高(価額)。
そこで、購入価額40万円の資産の場合、399,999円まで減価償却費として経費に計上できますが、1円だけはその資産を除却・売却したときに費用として落とすことになります。
本投稿は、2022年01月20日 18時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。