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親族を名義とした副業について

素人な質問で誠に恐縮ではございますが、
以下質問させて頂きたく存じます。

現在、副業禁止の会社に勤めておりますが、
個人事業主もしくはプライベートカンパニー(合同会社)を設立して、副業として事業を始めたいと考えています。


①会社には完全に隠して行う必要があるため、私名義で個人事業主もしくはプライベートカンパニーは設立できないと考えています。

ネットで調べると、妻を名義としたプライベートカンパニーを設立する手法がよく書かれていますが、
私は未婚のため、代わりに母を名義とすることは可能でしょうか?


②母はそもそも専業主婦でパートをしておりますが、
母を名義とした個人事業主/プライベートカンパニーを設立する場合、
個人事業主/プライベートカンパニーでの所得とパートでの所得はどういった棲み分けになりますでしょうか?

ここで言う、母の”収入"とは、個人事業主/プライベートカンパニーでの所得とパートでの所得の合計額となりますでしょうか?


③母は専業主婦のため、父(現役サラリーマン)の扶養に入っているのですが、
母を名義とした個人事業主/プライベートカンパニーを設立した場合、母は父の扶養控除(住民税、所得税、社会保障費用控除)から外れることになりますでしょうか?

もしくは、個人事業主/プライベートカンパニーでの所得を調整(収入-経費=所得をうまくやる)することで、母の所得総額(個人事業主/プライベートカンパニー+パート)を103万円以下/年に収めれば、父の扶養から外れることはなくなりますでしょうか?


④個人事業主/プライベートカンパニーを設立した場合、年間でどれくらいの維持費用が掛かりますでしょうか。


以上よろしくお願い致します。

税理士の回答

まず、副業に関して、個人事業として、お母さんを事業主とされるのは、明らかに、脱税行為ですので止められた方がいいでしょう。

一方、お母さんを会社の代表とする会社による事業は、お母さんさえ、そのことの事実や、役員になることの責任等について、ご理解されているのであれば、問題ないと思います。

ただし、通常、合同会社は、役員である社員が、同時に出資もするので、株式会社の方がいいかと思います。

株式会社であれば、貴殿が出資し、株主となり、一方で、お母さんは、出資せずに、代表取締役にだけなって頂くことになります。


次に、お母さんの個人の収入の件ですが、会社で行う前提であれば、お母さんに役員報酬を、会社から支払えば、お母さんの個人の収入になります。

役員報酬は、給与所得ですので、パート給与と合算したものが、個人の収入、所得になります。

一方、役員報酬を支給しなければ、お母さんの収入、所得は、パートの収入のみになります。


次に、扶養の件ですが、お母さんに、会社から役員報酬を支給すれば、その会社で、社会保険に加入する必要性が生じます。

代表取締役は常勤扱いとして、役員報酬の多寡を問わず、加入を要求されます。

役員報酬を支給しなければ、当然、個人の収入は増えないので、パートの給与のみで判定されます。


最後に、維持費ですが、会社の規模や、入出金の数、その他の要素にもよりますが、一般的に発生するのは、税理士報酬だと思います。

税理士事務所によって色々だと思いますが、決算、申告などだけでも、少なくても15万以上は要するのではないかと思います。

規模が大きくなる、会計が複雑である、となれば、もっと要する可能性があります。

あと、会社の場合は、会社において利益が全く発生しなくても納税をしなければならない地方税の均等割というものがあります。

これは、その会社の所在地の公共団体によって、税率が違いますが、多いのは、都道府県税で、2万くらい、市町村税で、6万くらい、というのが多いかと思います。

本投稿は、2019年09月05日 23時28分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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