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白色申告の習字教室の道具代の処理方法について

お世話になります。
自宅で習字教室をしております。開業届は出しておらず、2025年度は途中まで会社員としてフルタイム働いていて半日の日にお稽古をしており、今までのお稽古代は確定申告で雑所得(白色申告?)で出しております。帳簿はエクセルで月ごとに入金分と支払い分でつけております。数年前より恩師の塾(経営と生徒)を引き継ぎましたので、恩師と取引のあったメーカーさんの商品は恩師の販売方法を継続①、経理などは教えていただいてませんでした。(恩師は青色申告でした)今年度からは社保加入の短時間パートになった為、会社とお稽古が同等の金額になると思います。

道具代についてですが、入金分全てを売り上げ計上するのか、差額を計上するのかどちらにすべきでしょうか?支払いは消耗品費で付けております。各種販売もしてますが、その中から成績が良かった子へのご褒美やお中元・お歳暮のお礼に半紙や墨をあげたり、お手本作成に使用、生徒の課題用にあげたりなどしています。
上記理由のほか、お道具代で儲けようという気持ちがなく、立て替えているという意識に近いため消耗品費で付けておりました。なので、昨年は支払い分(経費)に、お道具代戻りとして計上しました。

現在下記のような販売方法です。
①実店舗書道メーカーの商品は消費税抜き価格で販売(恩師のやり方を継続)
→高単価商品は1商品100円~500円儲け。
→半紙は4600円の販売に対して140円の儲け。
②量販店や文具店で購入品は購入価格または端数調整(152円→150円または155円など)
③ネット書道メーカーは定価ではなくまとめ売りを購入し、赤にならない金額設定
→半紙1000枚3000円弱に対して30~450円の儲けになります。
なるべく1円単位にならないように調整しています。

2025年度販売金額70,000円に対して、儲けは14,000円、ご褒美としてあげた分が2,000円(覚えてる分で本当はもっとありました)という感じです。売上80万、経費30万とした場合、どこに何を計上したらいいのか教えていただければと思います。
またご褒美やお礼としてあげた分の勘定科目と処理方法(原価または定価)を教えていただければと思います。
よろしくお願いいたします。

税理士の回答

 こんにちは。お道具代は「差額」ではなく、「入金された全額」を売上に、「仕入れた全額」を費用にするのが税務上のスタンダードです。
 以下に整理すべきポイントをまとめました。
 「立て替え」の意識であっても、生徒さんからお金を受け取っている以上、それは教室の収入(売上)となります。
 売上(収入金額)は、生徒さんから受け取った道具代の総額を計上します。
 費用(必要経費)は、メーカー等に支払った代金は「消耗品費」ではなく、販売目的であれば「仕入高」として処理するのが一般的です。
※ただし、少額で在庫を抱えないのであれば「消耗品費」のままでも大きな問題にはなりませんが、売上と対応させるために「仕入」と呼ぶ方がスッキリします。
「ご褒美やお礼」で渡した道具の処理
 生徒さんへのご褒美や、お礼としてあげた半紙などは、「販売した(売上)」のではなく「教室の運営のために使った(経費)」と考えます。
 生徒へのご褒美や課題用:「福利厚生費」または「消耗品費」
 お中元・お歳暮等のお礼:「接待交際費」
 処理方法(金額)ですが、「原価(仕入れた時の価格)」で振替処理をします。
 具体的には、帳簿上で「(貸方)仕入 2,000円 /(借方)接待交際費 2,000円」といった形で、仕入れたものの中から自家消費(教室用に使用)したことを記録します。

具体的な計上イメージ(売上80万、経費30万の場合)
 ご提示の数字を当てはめると、確定申告書(白色申告の収支内訳書)には以下のように記載する形になります。
売上金額:870,000円
月謝 800,000円 + 道具販売 70,000円
売上原価(または消耗品費):56,000円
道具の仕入額(70,000円 - 儲け14,000円 = 56,000円)
その他の経費:244,000円
もともとの経費 300,000円 - 道具仕入分 56,000円 = 244,000円
※ここにご褒美分などの「接待交際費」等が含まれます。


 2025年度からはパート代と教室収入が同等になるとのこと。もし「雑所得」ではなく「事業所得」として認められる規模(継続性があり、帳簿が整備されている等)であれば、「青色申告」への切り替えを検討してみてください。
 恩師も青色だったとのことですが、青色申告にすると「青色申告特別控除(最大65万円)」が受けられ、税金面で非常に有利になります。エクセル管理をされているのであれば、安価な個人向け会計ソフトを導入すれば比較的スムーズに移行可能ですよ。

お世話になります。
早々に2件とも分かりやすくご回答いただき、ありがとうございます。

前々年度は道具代の入金分を全て売上に計上して申告をしましたが、前述のとおりお礼やご褒美であげた分が結構あり、計算したところ道具代の儲けがあまりなかったので立替の意識になり経費に戻す形で計上しました。商品は年に1~2回まとめて購入の為、在庫を持っている状態ですので、勘定科目を「消耗品費」ではなく「仕入」に変更し、売上に計上したいと思います。購入している商品の中にはお手本作成用の半紙なども含まれますが、まとめて仕入の記載でよろしいでしょうか?

今現在は複式帳簿ではなく、単式帳簿形式(エクセル)で付けております。
・売上/経費 ①入金分②支払い分(①から経費を差し引いていく形)で各1ページに分けて入力
・道具代 別頁に1年分を月毎に販売個数・金額を入力(☆)
・各種展覧会への出品など、項目ごとにエクセルで経費計算
・その他、本部へ支払った分(試験代や本代)で差額が出た分をエクセルに入力
 →振込手数料は経費の支払い手数料へ、差額は売上に計上しますが勘定科目が分かりません。
上記資料を作成した上で、年間の一覧を作成している状況です。

このような形で幾つか資料を作成している場合、ご褒美分やお礼の分はどこに入力すべきでしょうか?
もともとの経費 300,000円- 道具仕入分 56,000円 = 244,000円
※ここにご褒美分などの「接待交際費」等が含まれます。

→このご褒美分は改めて帳簿に記載するというよりは、別紙に 接待交際費〇月×日Aさん 半紙200円(原価)などまとめて分かるように記載しておけばいいのでしょうか?
こちらでお聞きする前は、道具代のエクセルの月の販売金額(☆)からご褒美であげた物の原価を差し引く形で計算しようと思っていました。

半紙は1ケース1000枚単位を、生徒に100枚単位で販売、ご褒美分は20枚単位でプレゼントなのですが、原価計算方法は下記でよろしいですか?1つの箱から販売用とあげる用を作成。
6ケースまとめ売り12,320円÷6=2,053.33円/1000枚 1枚2円
販売分 2,053円÷10セット=205円(原価)/100枚 販売価格250円
あげる分 2円×20枚=40円(原価) 100枚単位だと200円(原価) 5円の誤差
この場合、小数点の関係で誤差が出ますが、無視していいのでしょうか?

実際には別に袋代がかかっているのですが、その時の資料が手元になく原価がわかりません。
納品書など仕入れ時の資料が見当たらない場合はどのようにしたらいいでしょうか?

開業届を出した場合、今までの売上はカウントせず0からスタートでいいのでしょうか?前年度繰越?のようなことはやっていません。お稽古自体は10年程なので継続性はあると思います。6年程は生徒も少なく道具も仕入価格で販売(立替)、事務処理も楽でしたが、恩師から教室を引き継いでから経理が難しくなり都度調べながらの帳簿の為、今回のように間違いがあるかと思います。帳簿の整理はどの程度でしょうか?

今の時期お忙しいところ沢山質問してしまい大変申し訳ないのですが、ご教授いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

 勘定科目と仕入の考え方
  購入した半紙は、まとめて「仕入」でOKです。販売用の筆や墨だけでなく、お手本用の半紙も「仕入」に含めて問題ありません。本来期末(12/31)に余っている分を「在庫(棚卸資産)」として計算し、経費から除外するのですが、大量に仕入れるわけではなく、毎年同じような動きなのであれば、この棚卸しを省略できますし、始めから販売するつもりでは無いものについては、消耗品で経費計上し、たまたま販売したときに雑収入で計上しても良いのかなと思いました。

 差額の科目について。本部への支払いで発生する差額(手数料分など)は、「雑収入」として計上するのが一般的です。

「ご褒美・お礼分」の処理
 ご褒美で渡した半紙などは、「仕入(または消耗品費)」から「接待交際費(または広告宣伝費)」へ振替ます。
 道具代のエクセルで「販売数」とは別に「贈呈数」の列を作り、原価を算出します。
 経費のページに「〇月分ご褒美(半紙〇枚)」として、その原価合計を「接待交際費」に入力してください。ポイントとしては、仕入れた時の金額で計上します。売価(250円)ではなく、原価(205円)で経費振替を行うのが正解です。

原価計算の端数と袋代
 端数についてですが、1円未満の端数は切り捨て、または四捨五入で統一していれば、数円の誤差は税務上問題ありません。
 資料がない場合ですが、袋代の正確な領収書がないなら、当時のカタログやネットショップの履歴、あるいは直近で購入した際の単価を参考に、「客観的に説明のつく金額」で計算して構いません。今後はメモ(出金伝票)を残すようにしましょう。

開業届とこれまでの売上
 0からのスタートで大丈夫です。所得税の計算は暦の1年単位で行います。個人事業主として新たに開業届を出す場合、それ以前の分は「開業準備期間」や「過去の雑所得」という扱いになります。
 前年度繰越ですが、青色申告(複式簿記)でない限り、現金の残高などを厳密に引き継ぐ「元入金」のような複雑な処理は不要です。今年の1月1日の在庫数からスタートすれば十分です。

帳簿の整理の程度
 税務署が見たいのは「いくらで仕入れて、いくら手元に残っていて、いくら売れたか」の整合性です。
 現状のエクセル管理(項目ごとのページ分け)は非常に丁寧ですので、以下の2点を追加するだけで十分合格点です。
 年末(12/31)時点の在庫棚卸表(種類・数量・原価の一覧)
 自家消費・贈呈の記録(自分で使った分やプレゼントした分の原価記録)
「立替」ではなく「仕入・売上」として管理する今の方向性は、事業規模が大きくなる中で非常に正しい判断だと思います。
 ただ、長く事業をする上でのポイントは、複雑な税務処理にしすぎないことです。会社ではないのですから、ネットの回答例や記帳の本の内容では小規模の個人事業者には余計な情報が多すぎると思います。
 不明な点は、都度税務署の記帳指導担当に確認したり、商工会や青色申告会等の組織に加入すると、くわしく指導してくれますよ。
 参考にしてください。

お世話になっております。
お忙しい中、全ての質問に丁寧にご回答いただきありがとうございます。
アドバイス頂いた通りに今年度の帳簿の訂正と古い資料から購入時の資料を探し原価を計算、国税庁の収支報告書と照らし合わせているところです。
たびたび、質問で大変申し訳ないのですが、「消耗品費」として計上していた道具代は勘定科目のみ「仕入」に変更して経費として計上したままでよろしかったですか?

【勘定科目を変更した後の2025年度道具代購入費について】
経費300,000円のうち2025年度道具購入費総額60,000円だった場合(販売は2024年度在庫含む)
①経費エクセルの道具代部分の「消耗品費」60,000円⇒経費エクセル「仕入」に全て変更60,000円
 ⇒経費総額300,000円のまま
②収入金額の合計=売上金額870,000円を入力(月謝800,000円+道具販売分70,000円)
③売上原価の合計の仕入金額(製品製造原価)=56,000円を入力(道具販売分70,000円に対する原価)
④その他の経費(イ~レ)=残りの244,000円を割り振る(184,000円になる?)
⇒その他の経費に仕入がないのですが、追加して「仕入」60,000円と入力すればよろしいですか?
⇒この場合、経費300,000円ー販売分原価56,000円-2025年度仕入分60,000円=184,000円になりますか?

売上金額:870,000円
月謝 800,000円 + 道具販売 70,000円
売上原価(または消耗品費):56,000円
道具の仕入額(70,000円 - 儲け14,000円 = 56,000円)
その他の経費:244,000円
もともとの経費 300,000円 - 道具仕入分 56,000円 = 244,000円



【勘定科目の振替について】
経費エクセル内支払い部分に「仕入」を残したまま、ご褒美分のみ「接待交際費」の勘定科目で原価で入力すればよろしいでしょうか?
「仕入」"から"「接待交際費」に"振替"の"振替"が聞きなれないのですが、帳簿上で消したり(引いたり)追加したりするのでしょうか?
ご褒美で渡した半紙などは、「仕入(または消耗品費)」から「接待交際費(または広告宣伝費)」へ振替ます。


お忙しい中、貴重なお時間をいただき大変感謝しております。
沢山アドバイスをいただいたので、そちらを参考に資料を完成させたいと思っております。
追加で質問をしてしまい大変申し訳ありませんが、ご回答いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。

 これまでに消耗品としていたものを、仕入に”振り替えれば”良いと思います。
 振り替え、とは、勘定科目を直す手続きのことです。
 例えば、当初消耗品にしていた場合、
 消耗品費 / 現金
という仕訳が成り立ちます。これを振り替えるには、
 仕入 / 消耗品費
と仕訳を起こすと、消耗品費が消えて、仕入が計上されます。

ところで、原価計算は、都度行う必要は無く、決算書上で自動的に計算されます。
期首にいくらあったか、それが期末にいくら残ったか、を決算書上に記載すれば、原価計算を自動で行ってくれますので、通常の記帳処理上、原価を気にする必要はありませんよ。

お世話になっております。
ご回答いただき、ありがとうございます。
振替=勘定科目を直す手続きということですね。

大変丁寧に教えていただき、ありがとうございました。次回はご提案していただいたように会計ソフトを試してみたいと思います。

本投稿は、2026年03月13日 00時21分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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