株価算定をする時の会社規模の判定について
総資産額と従業員数、年間取引金額のマトリックス図で会社規模の判定をするということを本で読みました。
弊社は総資産20億円以上で従業員が60名の会社なので、大会社と言われています。
しかし、本に書かれているマトリックス図の従業員数で35人超の欄が2つあり、混乱しています。
従業員数35人超の下の欄を選択してしまうと、中会社の大になってしまうと思いますが、上の段を選択するというルールがあるのでしょうか。
税理士の回答
御社が卸売業として総資産が20億円以上であれば人数は35人超は上の欄の大会社になります。下の欄の35人超は総資産が4億円超20億円未満で従業員35人超なので該当しません。
堺内生先生
早速にありがとうございます。
そうしますと、総資産額と従業員数の欄は、横に見るということになるのですね。
なぜ、下の欄を見てはいけないのかがわからず、しっくりこないのですが、何かルールのようなものはあるのでしょうか
会社規模の判定の順序は
①総資産と従業員数のいずれか下位の区分(ご記載の文面から中会社の大)
②①の区分と取引金額のいずれか上位の区分(取引金額がわかりませんが、この結果が大会社になれば大会社です)
前田先生 早速にありがとうございます。ご指摘の部分は理解しております。
私の質問の意図は、①の部分の判定についてです。
従業員数の項目に35人超の欄が2つあります。
総資産20億円以上の卸売業の場合、従業員数35人超の欄のどちらかを選択するのかによって、会社規模の判定が変わる可能性があります。
ここで、上段の35人超の欄を選択する理由がわからないので、これについて教えていただければ幸いです。
失礼しました。
①は35人超ですので、その時点で大会社となります。
卸売業の場合、大会社は、従業員70人未満の会社で総資産が20億円以上(従業員数が35人以下の会社を除く)と取引金額が30億円以上のいずれかに該当する会社とされています。【財産評価基本通達178】
上記通達の()書きから、総資産が20億円以上であって従業員数が35人超であれば、下段を選択する必要がないと解釈できます。
本投稿は、2021年04月26日 11時39分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。