物件購入の際の節税について
現在、親が資金を援助して私の物件を購入するために、いろいろ節税方法について考えています。
そこでお聞きしたいのですが、親の名義(あれは共同名義)で物件を購入し、私が毎月親に対し家賃を払った場合、借地権を得ることになりますか?
また、実際の相続の場合、私が払うべき税金は
借地権の分
底地(所有権)の分
となりますか?
また、そのような場合、物件の約何%分でしょうか?
またもし違っている場合、どのようになるかご説明いただければ幸いです。
税理士の回答
あなたが借地権を取得するためには、あなたが建物を取得し、親御さんが土地を取得、あなたは親御さんに地代(家賃ではありません。宅地の相続税評価額の3%程度(年間地代))を支払う必要があります。
ご質問のように親御さんが土地・建物を取得し、あなたが家賃を支払う場合はあなたは借家人ですので、借地権ではなく、「借家人に関する権利(借地権割合(地域により異なります(30~90%)))×借家権割合(30%))」を取得することになります。
ご返信いただきどうもありがとうございます。
それでは、例えば完全に親の名義で土地建物を取得した場合、たとえ地代を払い続けても借地権を得る事はできないという認識でよろしいでしょうか?
借地権を得るには、その建物を取得することが絶対条件でしょうか?
例えばですが、中古戸建てを取得しその建物に対し改築をした場合は、それでも全く借地権を得ることにはなりませんか?
親御さんが土地・建物を所有する場合は借地建は生じません。借地権は建物所有者が地代を土地所有者に支払っている場合に生じる建物所有者の土地に関する権利です。あなたが改築しただけでは、建物の登記上の所有者は親御さんですので、あなたの建物の所有権は主張できません。
通常、土地・建物の使用料は俗に「家賃」と言い、「地代」とは言いません。借りる物件は建物が主体であり、土地ではありません。土地は建物の付随物です。
なお、あなたが親御さん所有の建物の改築資金を出資すれば、親御さんへの贈与となります。
丁寧なご返信どうもありがとうございました。
とても参考になりました。
本投稿は、2024年09月28日 15時17分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。