親から賃貸マンションの大家業を引き継ぎたいのですが、相続税と贈与税の比較を教えてください。
私の父は賃貸マンションを所有しているので大家として所得を得ていますが、高齢(85歳)なうえに、数年前に脳卒中で倒れ身障者となり、認知能力もかなり衰えてきています。したがって今は、大家業は実質的に私がやっています。
父が亡くなれば、長男の私が賃貸物件を相続することになり、大家業も自動的に引き継ぐことになるのですが、わけあって、父が生きている今の時点からでも、父に替わり私が賃貸収入を所得として得たい(つまり私の名前で確定申告をしたい)と思っています。
そのためには、父から賃貸マンションだけの(?)贈与を受けることになるのですよね?
そこで、この場合の「贈与税」と、父が亡くなるのを待つ場合の「相続税」(すいません、変な言い方で…)との比較ですが、いろいろ調べたり聞いたりした結果としても、一般論としては圧倒的に(?)「相続税」の方が有利であることは十分承知しています。
おそらく「相続を待てばいいのに、賃貸収入を得たいがために贈与を受けるとは、相続税に比べてかなりの多額になる贈与税を払うなんてバカだ!」と言われてしまうんだろうと思います。
しかし、それを承知のうえで、いま私が父から賃貸マンションの贈与を得たい場合、「相続税」と「贈与税」それぞれどのような計算になりますでしょうか?(cf.不動産取得税?登録免許税?)
税金のことについてはまったくの素人ですのでよろしくお願いします。
何がわかれば比較判断をお願いできるでしょうか?
マンションの評価額? それ以外には・・・??
税理士の回答

相続税を計算するためにはお父様の財産全てに関する情報と御家族構成が不可欠です。
また、贈与税を計算するためには、マンションの土地建物の登記簿謄本、固定資産評価証明書、土地の路線価図と公図が必要になります。
確かに単純に不動産を贈与すると多額の贈与税になりますが、相続時精算課税制度での贈与を活用すれば贈与税の負担を押さえることが出来ると思われます。
ただし、この方法を適用すると今後のお父様からの贈与は全て相続時精算課税制度での贈与となり、将来は贈与税で精算することになりますので、その点はご留意ください。
宜しくお願いします。
本投稿は、2016年03月22日 11時27分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。