2重課税についてのご質問
個人事業主をやっています。
今回知り合いのA氏と一緒にB社の仕事を受けております。
A氏とB社の契約上報酬はB社→A氏→私 の順に振り込まれます。
この際B社からA氏に振込が行われる時に源泉分が引かれて振込がされています。
そしてA氏から私に振り込まれる際にはまた源泉を引かれて振込がなされるのでしょうか?
その点不安に思っています。
A氏は私に支払う分を外注費扱いとし申告すると言っております。
どのように対応すればお互い損なくできるでしょうか?
宜しくお願いします。
税理士の回答

ご質問ありがとうございます。
源泉所得税の天引は手取り収入が減ってしまうので、できれば避けたいというところですね。
まず、すでにご承知のこととは思いますが、
源泉所得税はいわゆる「税金の前払い」でして、確定申告をした場合には源泉所得税は年次の税額から差し引くことができ、引き切れない金額があるときは、その分が国から還付される制度となっております。
しかしながら、資金繰りに負担がかかると困るという場合、
源泉の対象となるかならないかグレーゾーンの業務内容の場合には、業務受託者は確定申告をすることを前提として、源泉不要の業務だとお互い確認の上で源泉を引かないで業務代金を支払うこともしばしばあるかと見受けられます。
ここで注意したいのは、
仮に発注者さまの側に税務調査が入り、源泉徴収すべき業務だったとの結論になりました場合には、発注者さまの側に源泉徴収をしなかったという点についてのペナルティがかかるということです。
(この指摘は税務調査の定番ともいえるものです。)
したがって、最悪の場合は発注者さまの側にご迷惑をお掛けすることがありますので、その点も踏まえて発注者さまとよくご相談するのがよろしいかと思います。
なお、源泉徴収すべき業務は次の通りです。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2792.htm
本投稿は、2015年05月09日 15時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。