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確定申告帳簿付けの海外での販売分、入金時の為替差損の考え方をご教授下さいませ

海外ネットショップで商品を販売した場合ドル建てなので
一度月末為替レートで計算して帳簿に入力しております。
その後ペイオニアという売上代金を受取るサービスにドルで入金されます。
それから日本のATMや銀行口座で円建てで受け取ります。
帳簿での計算と銀行入金時の残高などどこで為替損益、差損があるのか計算のタイミングが不明です。恐らくどこかで差額は発生していると思うのですがペイオニアでは取引毎の残高表示がないので日本円との差額が不明です・・

アドバイス頂戴出来ますと幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

税理士の回答

ご質問者様のご相談内容から私が理解でき得る範囲でお答えさせていただくことをご了承下さい。

まず、ご相談者様のご相談内容ですと月末に月末レートで下記の仕訳を計上されているかと思います。

売掛金 ✕✕ /売上 ✕✕ ←月末レート

そう致しますとご質問者様の状況ですと売り上げたけれども最終的に代金が回収できたかどうかが不明な状況であり、売掛金の消込もできなくなっているのではないかと思われます(認識違いでしたら申し訳ありません)。

もし、最終的に代金を回収できたかわからない状況でしたら可能な限り入金の内訳を何らかの方法で把握することをお勧めします。(ビジネスは最終的にお金として回収できて意味がありますので)

そうはいってもどうしても入金の内訳がわからない場合でも会計処理は行わなければなりませんので、色々と方法は考えられますが一つの方法として例えば先に売り上げたものから入金がなされると仮定して入金額に合わせて売掛金を消し込んでいく方法が考えられます。

この場合、例えば5月に時系列順にA100、B150、C100、D50の売上があり、6月に300の入金があったした場合AとBを消し込みCを50消し込む結果、Cの債権が分割されてしまうといったことが考えられます。

このようなことは現実の入金では考えづらいですが、入金の内訳がわからない以上は恣意性を排除した客観的なルール定めて処理することが重要となります。

各場面の仕訳をまとめますと以下の通りです。

①売上の記帳
売掛金 ✕✕a /売上 ✕✕ a
a・・・発生月の月末為替レートで換算

②ペイオニアへの入金
預金 ✕✕ c/ 売掛金 ✕✕ d
為替差損益(貸借差額)

c・・・ドル建て入金額を入金月の月末レートで換算
d・・・ドル建て入金額に見合うドル建ての売掛金を古い順に充当。円貨額はそれぞれの売掛金を計上した際の円貨額の積み上げで計算。

③ペイオニアからの引き出し
預金 ✕✕ e(邦銀口座)/ 預金 ✕✕(ペイオニア)
支払手数料 ✕✕ f

e・・・ドル建て出金額を出金月の月末レートで換算
f・・・ドル建て手数料を出金月の月末レートで換算

以上、わかりうる限りでの回答ですのでご参考までに。

上記の③の仕訳は誤りで下記の仕訳となります。

③ペイオニアからの引き出し
預金 ✕✕ e(邦銀口座)/預金 ✕✕(ペイオニア)
支払手数料 ✕✕ f
為替差損益 ✕✕(貸借差額)

e・・・ドル建て出金額を出金月の月末レートで換算
f・・・ドル建て手数料を出金月の月末レートで換算

なお、換算レートにつきましては税務上は他にも方法がありますが、簡略化のためご質問者様の現在なさっている方法で回答させていただきましたのでご了承下さい。

また、上記の方法はあくまで考えられる方法の一つですのでご参考までに。

ご丁寧なアドバイス誠にありがとうございます。
売上は全てまとめてペイオニアに一括で入金されるので
回収に不安はない状態です。

③為替差損益 ✕✕(貸借差額)
こちらの為替差がどこでどう確認するのかが不明でございます。
ペイオニア残高を全て引き出すわけではないので
引き出した金額と売上げ額に相違が発生しております。なので為替差損の導き出し方が分かりません。

少しややこしく私自身よくまだ理解出来ていない状態なので
言葉が足りず申し訳ございません。

例えばですが、1月にペイオニアに100$の入金があり、翌月2月に50$を日本円に引き出したとします(単純化のため手数料はなし、1月末レートは120円、2月末レートは110円とします)

これを③の仕訳にすると

邦銀預金 5,500(50$✕@110円) / ペイオニア預金 6,000(50$✕@120円)
為替差損 500(貸借差額)

となり、③の仕訳の為替差損益はペイオニアへの入金があった際の円換算レートとペイオニアから実際に円引き出しした際のレートによって生じることになります。

上記は、1か月分だけの単純な取引ですが、外貨預金を全額引き出さない場合には外貨預金残高の円貨額は翌月以降の売上入金時の異なるレートで換算された金額の積み上げとなりますので、貸方に記載するペイオニア預金の円貨額を把握するために下記のような推移表を作成する必要があります。

2月にペイオニアに200$の入金があり、3月に50$引き出した場合には以下の通りとなります(2月末レート110円、3月末レート105円)
             円建入出金額   $残高 円残高
1月入金 100$(@120円) 12,000円   100$  12,000円
2月出金 ▲50$(@120円) ▲6,000円   50$  6,000円
2月入金 200$(@110円) 22,000円    250$ 28,000円(@112)
3月出金 ▲50$(@112円) ▲5,600円   200$ 22,400円

邦銀預金 5,250円(@105円)/ペイオニア預金 5,600円(@112円)
為替差損益 350円(貸借差額)

以上よろしくお願い致します。

本投稿は、2016年02月05日 18時23分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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