開業前の準備費の元手は?
ソフトウェア開発のフリーランスとして、今年4月から開業し、帳簿をfreeeで付け始めています。
そもそも帳簿付けについてよくわかっていませんが、そもそも開業したときには、事業資金は0円(のはず)で、開業前に事業としてお金を支払うということは、その元手は、事業主個人から「借りて」いるという認識です。
この「借りた」お金を「返済」する行為は、帳簿記載の必要はないのでしょうか。
freeeにはどのように登録すべきなのでしょうか。
税理士の回答

開業前に支出したものは開業費(繰延資産)として資産に計上し5年償却または任意償却します。そして仕訳は以下のようになります。
(繰延資産)xxxx (事業主借)xxxx
従いまして、個人事業の場合には個人から借りたお金を返済する必要は特にないです。

事業開始前に、支出があった場合は一旦「開業費」という資産(繰延資産)に計上します。
開業費 △△△ /事業主借 △△△ で処理します。
事業開始時には、
現金 〇〇〇 / 元入金 〇〇〇 からスタートします。
支出が先行し現金等が不足した場合、事業主個人から資金を入れた(借り入れ)する場合は、
現金(預金) △△△ / 事業主借 △△△ と処理します
その後、事業で管理している「現金・預金」から、事業主への借入金の返済などは、事業主勘定(事業主貸、事業主借)で処理します。
事業主借(貸) 〇〇 / 現金〇〇 との仕訳になります。
ただし、この事業主勘定は翌年に「元入金」に組み込まれます。
事業主からの借入金や返済は、純粋な「借入金」として管理されるのではなく、「元入金」のなかで調整されることになります。
本投稿は、2019年06月10日 14時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。