固定資産の計上タイミングについて
固定資産の計上のタイミングについて
昨年度より、新しい建屋(工場)を建設しており、外観としては今年1月に完成し竣工式をしております。
しかしながら付帯設備(消防設備や配管、外構)の工事が完了せず、
現在に至るまでにおいても、コロナの影響等で完璧な完成には至っておりません。
そのため10億近い建設仮勘定が未だに残っている状態です。
屋根や壁は完成しており、箱モノとしての機能は有していますが、
外構工事等と並行して、設備建設を進めている段階ですので、
「工場」としての機能は持ち合わせていません。
よって、「事業の用に供していない」と判断しており一切組入をしていません。
仮に工場ではなく、風雨は凌げるので「倉庫」的な意味合いでは、
使えなくもないですが、当然そういった用途もなく未使用の状態です。
この場合であれば、まだ計上をしなくても問題はないでしょうか。
税理士の回答

この場合であれば、まだ計上をしなくても問題はないでしょうか。
はい。まだ事業の用に供されていませんので、
建設仮勘定のままで結構です。
よろしくお願いいたします。

長谷川文男
建設仮勘定は、固定資産の中の科目であり、この勘定に経理し、決算を経れば固定資産に計上したことになります。
ご相談の趣旨は、タイトルにある「固定資産の計上」ではなく、減価償却費の計上開始時期ではないかと思います。
減価償却費は、その資産を使用開始したときからです。開始できるようになったときではなく、実際に使用したときからです。
工場として建て、まだ、使用開始していないのですから、まだ、減価償却費を計上しません。
本投稿は、2020年09月08日 10時45分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。