給与・役員報酬の計上について
会社の経理をすることになり、過去の仕訳を確認しました。
役員報酬・給与について不明な点があり、質問させていただきます。
当社の給与は月末締め、翌月10日払いです。
従業員の給与に関しては、月末に
給与 / 未払費用 〇月分給与
と計上し、翌月10日に
未払費用 / 現金
として処理していて納得できたのですが、
役員報酬・月に数日来るアルバイトに関しては、10日に
役員報酬 / 現金 〇月分
雑給 / 現金
と、なっていました。
会計の事を勉強して、費用は発生主義と知ったのですが、
これは給与は発生主義で、役員報酬・雑給は現金主義になっていてダメだと思うのですが、いかがでしょうか?
また、ダメであればどのように直せばいいのでしょうか?
税理士の回答

回答します。
1 役員報酬
役員報酬に関しては、原則「定時同額支給」としての支給のため、「締日」などの解釈・概念は必要ありません。
ただし、経営上の問題で支給ができなかったときは、その月に
役員報酬 / 未払費用 と計上することになります。
2 アルバイト
アルバイトの方については、本来は従業員と同じですので、ご理解のとおりとなります。
ただし、アルバイトの給与の支払が、その月の分をその月に支払うのであれば、経費計上が支払日となる得ると思います。
役員報酬の考え方について、国税庁HPの説明箇所を添付します
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5211.htm
米森先生
ご回答ありがとうございます。
それでは、給与計算し仕訳処理をする場合は、
従業員・アルバイトは 発生主義で、月末に給与を未払費用として計上
役員報酬は、支給日に現金主義で計上
と、内容によって分けて仕訳をしなくてはならないという事でしょうか?
会計・給与ソフトを使用する場合も役職ごとに設定しなくてはならないでしょうか?

回答します
役員報酬が「現金主義」というのは違います。その月に支払うべき役員報酬をその月に支払っているだけですので、「発生主義」とお考え下さい。
そこで、未払が生じた時などは
役員報酬 / 未払費用 の仕訳も必要になります。
ソフトの設定は、任意と思います。
会社内のルールやソフトの内容によっても異なります。
ただし、役職ごとの設定を行うことにより、「法定調書」の提出基準が、役員と一般社員と異なりますので設定しておくと今後の事務がスムーズになると思います。
米森先生
ありがとうございます。
法定調書の基準や、分かりやすさのためにも
役員・従業員ともに、月末に未払計上して、翌月10日に払い出すの事を毎期継続するのではダメなのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

役員報酬は「税法」にのっとった計上をお願いします。
「未払」計上はおやめになった方がよろしいと思います。
本投稿は、2020年12月18日 09時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。