建設業会計 工事原価(材料費)の仕訳について
建設業(塗装業)の個人事業主です。
建設業会計における仕訳についてご教授ください。
とある工事を10万円で請負った場合です。
5月24日 工事で使用する材料5,000円分をホームセンターで購入。
代金は個人の財布から現金で支払った。
5月25日 工事で使用する材料2万円分を仕入れる。
代金は後日、個人の口座から支払う。
6月30日 材料費2万円を個人口座から振り込んだ。
7月5日 工事が完了。代金は後日入金される。
8月31日 工事代金10万円が事業用口座に振り込まれる。
この場合の、材料費(工事原価)の正しい仕訳方について教えてください。
ちなみに仕事は主に下請けなので、少額の工事や短期間で完成する工事ばかりなのですが、工事完成基準でいいでしょうか?
客先からの工事代金は事業用口座に振り込まれますが、諸事情により材料費は個人用のお金からの支払いになっています。
「工事完成基準では、原価計上のタイミングも工事が完成した時」と聞きましたが、個人用のお金から原価代金を支払った場合は、計上時期や支払方法など関係なく、すべて
(借方)材料費 (貸方)事業主借
で正しいのでしょうか?
「完成工事未収入金」「工事未払金」などの建設業会計の勘定科目の使い方や、計上するタイミング、そして「事業主借」の使い方がごちゃごちゃになってしまい混乱しています。
文章がややこしく申し訳ありませんが、ご教授の程お願いいたします。
税理士の回答
一般的には工事完成基準でしょう。
5月24日 工事で使用する材料5,000円分をホームセンターで購入。代金は個人の財布から現金で支払った。
→(借方)未成工事支出金5,000円/(貸方)事業主借5,000円
5月25日 工事で使用する材料2万円分を仕入れる。代金は後日、個人の口座から支払う。
→(借方)未成工事支出金2万円/(貸方)買掛金2万円
6月30日 材料費2万円を個人口座から振り込んだ。
→(借方)買掛金2万円/(貸方)事業主借2万円
7月5日 工事が完了。代金は後日入金される。
→(借方)完成工事未収入金10万円/(貸方)完成工事高10万円
と未成工事支出金の工事原価への振替
(借方)材料費(工事原価)45,000円/(貸方)未成工事支出金45,000円
8月31日 工事代金10万円が事業用口座に振り込まれる。
→(借方)預金10万円/(貸方)完成工事未収入金10万円
工事完成基準の一般的な仕訳は上記のようになります。
すみません。金額を間違えていました。
7月5日の工事原価への振替は、(借方)材料費(工事原価)25,000円/(貸方)未成工事支出金25,000円、です。
本投稿は、2021年06月17日 15時33分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。