個人用カードでのキャッシングについて
個人事業主、青色申告者です。
訳あって、妻名義のクレジットカードを
使用していますが、
事業用としてではなく、プライベート用としてそのカードでの
経費がある際は事業用主借として仕分けしています。
それを踏まえて質問ですが
売上の回収日が支払い等の期日に間に合わないために
プライベート用で使用しているクレジットカードにて
30万円ほどのキャッシングを考えています。
その30万円のなかで生活費として使用するお金と
外注費等の経費用として使用するお金をまとめて借りようと思っています。
入金口座は生活費用の個人口座です。
その際の仕訳を教えて頂けますか?
来月一括返済の予定です。
事業主貸、事業主借、短期借入金の
勘定科目が出てくると思うのですが、
個人用口座に入金されてから
それをプライベート用&事業用に使う仕訳が複数出てくると思うのですが、
一連の仕訳、返済時の仕訳もまとめてお願いします。
税理士の回答

キャッシングの入金口座は生活費用の個人口座とのことなので、事業用の預金通帳での動きではないことから、キャッシングの取引自体については、仕訳は必要ないものと考えます。
①キャッシングの入金時
仕訳なし。
②生活費用の口座から、事業用口座への事業資金の移動時
(借方)普通預金 ××× (貸方)事業主借 ×××
③外注費の支払い時
(借方)外注費 ××× (貸方)普通預金 ×××
④事業用口座から個人口座への資金移動時
(借方)事業主貸 ××× (貸方)普通預金 ×××
⑤キャッシングの返済時
仕訳なし。
すなわち、事業用口座のみの動きを記帳すれば基本的には問題ないことになります。
これだと、プライベートではどこからそのお金が出てきたのか?と、思われないでしょうか?
事業主貸/借入金 (プライベート口座入金時)
普通預金/事業主貸 (事業用口座に移動)
事業主貸/普通預金 (プライベート口座へ移動)
借入金 /事業主借 (返済時プライベート口座から)
支払手数料
これだと、おかしいのでしょうか?

キャッシングを借入金に計上し、また、支払利息を計上し、それを決算書に載せても構わない、ということであれば、上記のような仕訳で問題はございません。
支払利息は、全額必要経費にならず、生活に使用した分の利息を除く処理が必要になります。
(借方)事業主貸 ××× (貸方)支払利息 ×××
では、借入金を使用せず
事業主借にて処理しようと思います。
もしこのお金はどこから出てきたのかと問われたら
どのようにしたらいいのでしょうか?

もし税務調査があり、そのように問われた場合はありのままの事実を回答すればよいです。
なぜなら、上記の事業主借で処理をした、ということは、生活費など個人資金から事業資金を調達したことを意味しており、税務上の処理は上記の回答の仕訳でなんら問題ないからです。
むしろ、おっしゃるような処理をして、支払利息を必要経費にした場合、所得金額がそれだけ減ることになるので、キャッシング取引の細部について調査される可能性が高くなります。
個人的には、資金の調達源泉まで聞かれることはほぼないと思います。(支払利息を計上していれば別ですが)
なるほど、詳しくご説明いただきましてありがとうございました!とても納得できました。
また機会がありましたらよろしくお願いします。
本投稿は、2021年08月29日 17時53分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。