一括購入時の割引と減価償却について
昨年美容室を開業いたしました。
開業時にシャンプー台やセット椅子やスチームなどの器具を購入したのですが、合計額200万円ほどからまとめて15万円ほど割引してもらいました。
1.それぞれを分けて仕訳しようと思うのですが、10万円〜20万円のものは一括償却資産と少額減価償却資産のどちらが損をしない?などありますか?もしくは一般的にどちらを使用することが多いなどありますか?
2.器具を分けて仕訳する場合に値引き額の15万円をどのようにどの器具から引く、または均等に引くなどどのようにしたら良いでしょうか?
3.器具ごとに分けずにまとめて200万円ほど全て減価償却で処理すると損をしますか?
よろしくお願い致します。
税理士の回答
1.一般的にどちらが多いということは、個々の所得や経営方針などに応じて判断しますので一概に言えません。
ご参考までに、一括償却資産とした場合は償却資産税の対象外となりますが、少額減価償却資産とした場合、課税標準額が150万円以上となると課税標準額×1.4%の償却資産税がかかります。
2.値引き額を、それぞれの値引き前の価格で按分します。
3.損をするかどうかはわかりませんが、そもそも資産科目や構造用途が違うものを纏めて資産計上できません。法定耐用年数も違えば償却率の違いますので。
返信ありがとうございます。
1.一括償却資産の方が償却資産税対象にならないので良さそうですね。
2.承知しました。按分の計算式調べてみます。もし計算式などご存知でしたらご教授願います。
3.税務署で相談したところまとめて固定資産で良いとアドバイスをもらったのですがしっくりこなくて質問いたしました。税務署的にメリットがあるからなんでしょうか?
追加で質問ですが、今回の合計200万円は全てローンで支払いにしていますが、仕訳方は変わらないでしょうか?ちなみに青色65万円控除です。
1.状況に合わせてより良い方を選択してください。
2.例えば、A100万円、B50万円、C50万円とした場合、Aの値引き相当額は15万円×100万円/200万円=7.5万円です。
3.税務署的にメリットがあるかどうかは相談された税務署の担当者に聞かなければわかりませんが、正確に資産計上して減価償却するのが正しいやり方です。
追加質問
貸方が長期借入金になるだけで、借方は購入された資産科目になるだけです。
非常に分かりやすくありがとうございます。
30万円以上のものを会計ソフトの自動計算?に入力したところ
(減価償却費)xxxxxx(器具工具備品)xxxxxx
となったのですが、ローンで購入していても問題ないでしょうか?
工具器具備品を現金で買ったのか、ローンを利用して買ったのかの違いだけですから問題ありません。
ありがとうございます!大変参考になりました。
すみません、先程の仕訳で
(減価償却費)500,000(器具工具備品)500,000
で仕訳をしており、毎月のローンの支払いを
(未払金)xxxx(普通預金)xxxx
にしているのですが、そもそもローンを組んだ時点で総額200万円の仕訳が必要なのでしょうか?
例えば
(器具工具備品)2,000,000(未払金)2,000,000
としていないといけないでしょうか?
200万円から15万円値引きされて185万円の支払いではないのですか?
その前提で回答します。
購入時
減価償却資産とする場合
工具器具備品(品目ごとにわける必要があります)185万円/長期借入金185万円
一括償却資産とする場合
一括償却資産(品目ごとにわける必要はありません)185万円/長期借入金185万円
年末
少額減価償却資産とする場合
減価償却費(品目ごと)185万円/工具器具備品(品目ごと)185万円
一括償却資産とする場合
一括償却資産償却又は減価償却費616,666円/一括償却資産616,666円
上記のようになります。
当初のご質問から際限なく追加質問が拡大しておりますので、回答は以上とさせていただきます。
異なるご質問は改めてお願いします。
本投稿は、2021年01月05日 13時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。