帳簿仕訳について。事業用の備品購入を事業主借にしている場合
個人事業として去年は白色、今年から青色申告にしました。母が代表で私・父が従業員です。事務処理は私が行っておりますが、全くの初心者で帳簿付けでつまづいています、
小さな会社で取引先が1社のため、事業用口座に振込まれた売上をまとめて引出して、必要な消耗品や出張費、車両費などを都度支払っているために帳簿には事業主借で支払ったと処理しています。そのため、支払分をまとめて返済?するような形にしたいのですが、そのように処理する事は可能でしょうか?無知ため、文面が乏しく申し訳ありません。
税理士の回答
ご相談の文面から相談者様のケースは「法人(会社)」と理解しましたが、その認識で宜しいでしょうか? 法人を前提に回答致しますのでご了承ください。
法人の場合には「事業主借」という勘定科目ではなく「借入金」という勘定科目で処理します。そしで、その返済を行うときも「借入金」の返済という形で処理します。
以上、宜しくお願いします。
ご回答頂き、ありがとうございます。
説明不足しており申し訳ありません。
法人ではなく、細々と家族でやっております。
その場合も借入金の処理になるのでしょうか?
ご連絡ありがとうございます。
個人事業ということですね。ご質問の中に「事業用口座から売上をまとめて引き出し」と書かれてましたが、その時はどのように処理されていたのでしょうか?
引き出しの時には通常は「現金」勘定か、「事業主貸」勘定で処理します。
「現金」で処理されているときは経費支払い時も「現金」で処理することになり、仮に「事業主貸」で処理させていれば諸経費支払い時は「事業主借」で処理せざるを得ないかと思います。そして、その場合には後日まとめて返済するということも考えられます。
何れにしましても、売上を引き出した時の処理の仕方によってその後の会計処理も異なってくると思われます。
宜しくお願いします。
改めてご返答いただき、ありがとうございます。
引き出した際には一度、「現金」で引き出した旨を処理しています。
そこから専従者給与、事務所家賃や、水道光熱費等の必要経費を差し引いた現金を生活費として事業主借という認識でおります。更に必要な事務用品、旅費交通費、燃料代など細かな仕訳は貸方を全て事業主借で処理してからひと月にかかった経費を計算して借方に「事業主借」として返済するという処理で良いのかと知識不足ながら認識しておりましたが、検討違いでしたでしょうか?
ご連絡ありがとうございます。
事業用のお金を生活費に回したときは、次のようになります。
(借方)事業主貸 ×× (貸方)現金 ××
また、事業用の経費を個人の財布から支払った時は、次のようになります。
(借方)地代家賃 ×× (貸方)事業主借 ××
(借方)交通費 ×× (貸方)事業主借 ××
そして、一月分の経費の精算を行った時は次のようになります。
(借方)事業主貸 ×× (貸方)現金 ××
この場合、借方を事業主借としても損益に影響は有りませんので問題にはならないと思います。
事業主貸と事業主借の金額は、最終的には繰越処理の際に相殺されて残高が元入金に振替られます。
以上、ご参考になれば幸いです。
ご返答ありがとうございます。
勉強不足で度重なる無知な質問で大変申し訳ありません。
お金を事業口座から引き出した場合は、
(借方) 現金 xxx (貸方) 普通預金 xxx
例えば、そこから事業分と生活費分の財布を事前に分けた場合に現金で備品購入等した際には事業主貸の処理ではなく、
(借方) 備品 xxx (貸方)現金 xxx、
旅費を私用の財布から出した場合は
(借方) 旅費 xxx (貸方) 事業主借 xxx、
精算時は、
(借方) 事業主貸 xxx (貸方) 現金 xxx
という認識で良いのでしょうか?
重ね重ね申し訳ありません。
分かりやすく教えて頂きありがとうございます。
はい、上記の仕訳で大丈夫です。
基本的に、事業用の資金から個人の私的な口座や財布に移ったときは「事業主貸」に、逆に個人の私的な口座や財布から事業用の支払いをしたり事業用の口座に資金移動があった時は「事業主借」で処理することになります。
宜しくお願いします。
大変分かりやすいご説明をして頂き、本当にありがとうございました。
仕訳の不安な部分が明確になり、助かりました。
お忙しい中、貴重なお時間頂きありがとうございました。
本投稿は、2016年05月19日 12時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。