買掛金マイナス残高での決算処理
特定の得意先A、仕入先Bに限定した話です。
Aからは毎回売掛金を手形で受け取ります。
その手形は毎回裏書でBへの支払いに利用しています。
ほぼ毎月取引があり、金額に関わらず裏書している為、
Bからの請求がマイナスであることもしばしばあります。
マイナスの場合は次月繰越しています。
※裏書手形で足りない場合は、振込で支払っています
今回決算に際して、マイナスのまま決算月をまたぎそうです。
その場合、勘定科目はなにか振り替えた方が良いのでしょうか。
翌月も取引があるので、実際にお金を動かして差額分戻してもらうという選択肢は現実的にないです。
宜しくお願い致します。
税理士の回答
マイナスになった差額分は、仕入の前渡しになると思いますので、前渡金に振り替えればよろしいのではないかと思います。
(借方)前渡金/(貸方)買掛金で買掛金のマイナスを消す形です。

帳簿上マイナスとなってしまった残高については、決算修正として、帳簿上で科目を修正することになります。ご懸念されている、資金のやり取りは不要です。
例えば、買掛金残高が500円マイナスとなった場合の仕訳が以下となります。
1:決算修正仕訳(買掛金をゼロ円にし、前渡金500円を計上する)
(借方)前渡金 500円(貸方) 買掛金500円
2:翌期の振替仕訳(買掛金を‐500円にし、前渡金0円とする)
(借方)買掛金500円(貸方) 前渡金500円
2の仕訳を計上することで、帳簿上は決算修正前の状況となり、今まで通りの処理で残高を管理できることとなります。
ありがとうございます。よくわかりました。
本投稿は、2020年10月23日 09時51分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。