ハンドメイド商品の委託販売の会計処理について
ハンドメイド商品を複数の店舗で委託販売しています。委託先から注文があったものを納め、毎月もらう販売報告書の金額で請求しています。やよいの青色申告で決算作業中ですが、マイナス勘定になってしまっている部分があり、現在の仕訳方法で良いのか教えて頂きたくお願い致します。
〇取引先からの委託品注文時:勘定科目/積送品 / 相手勘定科目/仕入
〇売上を請求時:
勘定科目/委託販売 / 相手勘定科目/積送品売上 摘要:〇月分売上
勘定科目/積送品 / 相手勘定科目/仕入 摘要:〇月分売上振替
〇代金受け取り時:勘定科目/委託販売 / 相手勘定科目/預金口座
このやり方だと、積送品がマイナスになってしまいます。昨年は注文が少なく、過去に納めた積送品の売上の方が多くなり、決算では仕入れ科目が大幅にマイナスになっています。
このやり方では間違っているのでしょうか?自分で作ったものを販売しているため、どこかから仕入れたものを売っているわけではありません。よろしくお願いします。
税理士の回答

奥谷誠
「〇売上を請求時」の2段目
積送品/仕入
が逆です。
このままでは、積送品勘定の借方残高がどんどん増えてしまいます。
ここで「仕入/積送品」とするのは、送った商品(積送品)が売上に貢献したから仕入(売上原価)に戻します、という意味です。
また、「 過去に納めた積送品の売上の方が多くなり、決算では仕入れ科目が大幅にマイナスになっています。」との事ですが、期首に積送品勘定はありますでしょうか?
期中に売れたものが前期に積送したものであれば、期首残から引いていくことになるのですが・・・
ご教授頂き、誠にありがとうございます。とても助かりました、感謝いたします。
期首の積送品勘定は、マイナスになっています。
「期中に売れたものが前期に積送したものであれば、期首残から引いていく」事を、間違いと指摘して頂いた「売上を請求時:積送品/仕入 〇月分売上振替」でやっていたのですが、今後どのように処理したら良いのか教えて頂けますでしょうか。
また現状、期首の「積送品」が、一昨年の間違いで大きくマイナスになっています。
これを修正したいのですが、どの勘定科目に振り替えれば良いですか。
お手数お掛けして申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

奥谷誠
まず、前期の仕入原価が誤っている可能性があります。
前期に売上に計上した原価が、原価として計上されていない・・・仕入れから減額されてしまっていますのでこれとに期末に積層品として実際にあった積送品の金額が前期の売上原価から抜けた状態で決算を組んでしまっているようです。
ただ、積送時・・・積送品/仕入
売上時・・・積送品/仕入
としていることからマイナスとなることはない気がしますが・・・
この金額については前期の申告を更生の請求などでやり直す必要がありそうです。
当期の振替との手段としましては「前期損益修正損」となります。
一度、所轄の税務署に仕訳日記帳や申告時の決算書などを見てもらい、問題点を洗いなおしてもらってはいかがでしょうか?
ご回答いただき、誠にありがとうございます。
ご教授により勉強して調べたところ、委託商品の会計が盛大に間違っていました。
販売記録は残してあるので、税務署に相談して修正申告したいと思います。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
本投稿は、2022年01月18日 22時28分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。