預り金の相殺について
青申で通信サイトを運営しており、商品代金とは別で送料代金を預かり、発送しております。
使用している勘定科目は以下の通りとなります。
商品代金は前払いの為、「前受金」
配送業者への支払いはが翌月払い「荷造運賃」。
送料代金は「預り金」勘定を使用しています。
仕訳処理をしていると、「預り金」の処理が不安になったため、ご教授いただけると幸いです。
現在「預り金」を使用しない処理はA.で行っています。
A.
8/1 商品販売時
現預金10,000 / 前受金10,000
8/15 商品発送時
前受金10,000 / 売上10,000
9/20 配送代金引き落とし
荷造運賃1,000 / 現預金1,000
「預り金」を使用している場合
B.
8/1 商品販売時
現預金11,000 / 預り金 1,000 前受金10,000
8/15 商品発送時
前受金10,000 / 売上10,000
9/20 配送代金引き落とし
荷造運賃1,000 / 現預金1,000
C.
8/1 商品販売時
現預金11,000 / 預り金 1,000 前受金10,000
8/15 商品発送時
前受金10,000 / 売上10,000
預り金1,000 / 未払金1,000
9/20 配送代金引き落とし
未払金1,000 / 現預金1,000
①A,B,Cでどれで仕訳しても良いのでしょうか?
②Aの仕訳で「8/15 商品発送時」「未払金」科目を使用しなければいけない場合は、
前受金10,000 / 売上9,000 未払金1,000
で良いのでしょうか?
③Bの場合は決算の際に預り金の振替処理などを行うのでしょうか?
税理士の回答

以下のように処理したらよいですよ。
8/1 商品販売時
現預金11,000 / 預り金 1,000 前受金10,000
8/15 商品発送時
前受金10,000 / 売上10,000
9/20 配送代金引き落とし
預り金1,000 / 現預金1,000
よくあることは、取引数が多く預り金が精算しきれず0円になっていない場合です。
預り金残高がマイナスになっていることもあります。
本来は0円になるべきですが、管理が追い付かない場合は、代替えとして以下の処理も検討します。
8/1 商品販売時
現預金11,000 / 荷造運賃 1,000 前受金10,000
8/15 商品発送時
前受金10,000 / 売上10,000
9/20 配送代金引き落とし
荷造運賃1,000 / 現預金1,000
ただし、決算時に荷造運賃がマイナスとなることもありますので、取引数が多くなければ、預り金勘定を管理すべきでしょう。
また、Cの未払金計上の仕訳を入れてもよいです。
8/15 商品発送時
前受金10,000 / 売上10,000
預り金1,000 / 未払金1,000
こちらの処理を入れた方が正確ですが、仕訳数が増えチェック管理が大変なので、決算処理で翌年に支払う未払金額を預り金から振り替える処理を入れても良いですね。
本投稿は、2022年09月21日 14時28分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。