施主からの営業を受け対応する場合
当方、建設業の法人です。
あるアパレル関係の事務所の改装を依頼されました。
そこそこな請負金額になり無事工事も完了し引き渡しも完了しました。
あとは最終の入金を待つだけだったのですが、施主がアパレル業という事もあり
洋服等の営業をされました。紳士服や婦人服なのですが、ブランドありきの洋服
なので数十万単位のものです。以前にも何度か仕事を頂いている先だったので、
関係性は維持したいとは思うのですが、個人からの支出となるとそこそこしんどい
金額です。飲食店や食品販売等であれば従業員のちょっとした土産で福利厚生や
得意先への土産等で交際費で処理できそうなものですが、そういう洋服等なので
経費性を説明できるものでもないので会社の損金とするには無理があると思います。
ただ無下に断る事も出来ない為、悩んでいるのですが請求金額から相殺してもらう
とか値引で対応するとか方法はないものでしょうか?
ただ現実問題、結局は当社法人との利益相反行為にもなるので厳しいとは思う
のですが・・・。
また、損金に入れられない税法なりの根拠等がわかれば教えて頂きたいです。
最悪はお断りするにも個人の現状と会社としても費用として扱えない理由等を
伝えてあげたいとおもっています。
お力添え宜しくお願い申し上げます。
税理士の回答

考えられるパターンと発生する書類をベースに考えてみたいと思います。
洋服を会社として購入 書類:洋服の領収書
→ 経費は難しい(会社の事業に利用するために購入した洋服ではない)
請求金額から相殺してもらう 書類:値引きをしない工事請求書、洋服の領収書
→ 経費は難しい
値引きで対応する 書類:何らかの値引きをした工事請求書
→ 値引きは施工会社が判断するものですので、何らかの理由を付けられれば良いと思います。
今後利用が見込めるお得意様などの理由でもよいと思います。
洋服をもらったので値引きしたという理由は、請求書の形としてどうでしょうか・・・
洋服をありがたく頂戴して、「お世話になっているお得意様なので値引きします」と相手に伝えるのはいかがでしょうか。
「洋服と値引きは一切関係ありません。洋服は相手方の好意としていただいたものです。会社に置いておくこともできません。引き取り手がいませんでしたので、私が持ち帰り処分いたしました。」という流れかと思います。
早速のご回答ありがとうございます!
私も値引等を検討していました。
二つ程、考えていたのが値引の要因すら一切無しにして契約書から作り変えるのは問題出そうですか?
例えば元々の請負契約が500万で洋服相当額が30万程だった場合、契約書を巻きなおして470万の
請負にしたうえで請求書も470万で請求書を発行する。足跡は付かないと思うのですが、相手先が
洋服をこちらに譲渡した処理を会計上どうするか?で変わる気がします。施主が会社の在庫を
吐き出す以上、無償譲渡にするはずもないので・・・。
施主の会計処理
工事代支払 建物/現預金470万
営業してきた洋服 交際費/商品30万
当社の会計処理
完成工事 現預金/売上470万
となってしまうので、ここで30万の行先の辻褄が合わなくなりますよね。
半面調査等で発覚すれば私に対してみなし譲渡等によって所得税が課されますよね・・・。
もう一つの案がほぼ会社も私もメリットがないけれども税務署にも文句言われないかなというのが
工事代金500万で請求。洋服代は一旦30万円を会社で支払う。
で今期の会社全体の売上から今期この施主に係った完工高の割合を出す。
施主への完工高500万÷年間売上高 1憶=0.05
洋服代30万×0.05=15,000円
15,000円は今後の事業にも関わる交際費として認められるのではないか。
また差額285,000円は役員賞与として処理。勿論事前確定届出は提出していないので
損金不算入にし源泉徴収も行う。
税務署へ良い顔したいだけの処理なので意味があるのかどうか?を聞かれると何も言えないのですが。
色々考えましたが現状は井口先生の値引のアドバイスが理由としても会計としても社内で検討した
結果一番しっくりきている状況ですので勿論ベストアンサーです!
最後の最後で申し訳ないのですが上記の二点について、メリット、デメリット等の率直なご意見を
頂きたいです。これはあくまでも参考でお聞きかせ頂ければと思います。

相対で取り決めた金額を表したものが契約書です。
契約書の金額を作り変えることはできないと考えます。
工事と洋服代は別と考えます。
いかがでしょうか?

二つ目のお考えに回答しておりませんでした。
交際費に計上する金額は、「支出した金額」です。
按分いう考え方が出てきませんので、難しいと思います。
大前提として、「工事売上」と「服の購入」は別の取引となります。
実際のご商売では切り離して考えるのは難しいと思いますが、別の取引という入口から入らないと間違いの原因になると思います。
ご提案の2点はどちらも難しいと考えますので、メリット・デメリットまで行きつかないと存じます。
本投稿は、2024年04月18日 12時29分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。